富田パソコンサークル (Tomita PC Circle)

京都の京丹波町富田の「公民館」をホームに活動するパソコンサークルのブログ。

World Cup 2006に寄せて

2006年05月01日 | サッカー

サッカーウォッチャーを自負する僕にとって、
2006年は特別な年で、4年に一度のサッカーの祭典であるW杯イヤーであり
楽しみなことに、この国の代表は3回連続となる出場を果たしたのです。
かつて、よその国の話であったことから思うと夢のようです。

ワールドカップ2006は、あと1ヶ月あまりで始まります。
本番前の強化試合も、国内ではこの9日のブルガリア戦と13日の
スコットランド戦のみとなり、是が非でも行きたいブルガリア戦はH・Kちゃんの
観戦に思いを託すとして、テレビで念を送りたいと思います。

さて、いつもサッカーを考えるとき、対比して思う野球的なもの
とりわけ、高校野球的なというか言い換えれば体育的な考えが、
この国のスポーツのあり方を作ってきました。基本的練習に明け暮れ
基礎をしっかりした上で、チームプレーなどというセオリーをたたき込まれる
手法は、残念ながらこの国のサッカーという土壌にも、ひいてはあらゆる
スポーツに根ざしているように思われます。
これが、本来本能的に人間が体を動かして表現するスポーツそのものの
楽しみを奪ってきたような気がしてなりません。

僕自身の個人的な考えでいうと、サッカーとは一人一人の楽しみであり
体で自分を表現しようとする手段です。まず何より、一人でやったとしても
サッカーがその人にとっておもしろいものでないとあかんと思うんです。
やたら、基本のパスやら、カバーリングとかゲーム上のあり方を教えすぎて
本来の楽しさより、体育的な教育に、この国のスポーツを見る目が傾斜しすぎます。
また、指導者とはそれを教えるものだという観念がはびこってます。
ボールにじゃれること、ボールを自在に操ること、ボールを曲げて蹴ること
そういう個人的な楽しみをもってこそ、もっと上達を目指す人たちが
フィジカルな面を鍛えればいいのですが、はじめに体力を求められたり
走力を推し量ったりシマス。その人の人間性や想像力などほとんど問題にせず

私たちの見ようと思うのは、あれはサッカーのゲームであり、
フィジカルな面をより鍛えたものたちのプレーです。W杯は、心底
サッカーを楽しんだ上で、技を磨きそのうえで体を鍛えてきたものたちの戦いです。
中には、「ゲームを楽しみたい」などと試合前の抱負を語る
選手もいますが、僕にいわせれば、ことこの期に及んでいうような台詞ではありません。
楽しむのはサッカーそのもので、ゲームは、勝負でしかありません。
ゲームをするには、相当の技量と知恵が求められるし
そこには、負けない気概がなければなりません。ゲームはいずれにしても
勝つか負けるかっていうモンです。ゲームとは選ばれたものが戦って、決して負けてはならないものです。
しかし、人それぞれにあるスポーツとは、ゲームでなく体を動かす喜びでなければなりません。
ゲームが出来る選手でないと、スポーツと呼べない状況が間違っています。

ところが、はじめから、そんなゲームをすることを前提にそれだけを教えようとし、教えこまれた人たちのサッカーは
いつ見ても、想像力に欠け、責任感をはき違えたつまらないものでした。

今度の、代表にはそうあって欲しくない期待を持っていますが・・・・

さて、こんな個人的意見を述べますのも、パソコンを始める際にもよく似た状況に
陥ることがあるような気がします。
教えようとするものは、ありとあらゆる基礎的な課題を押しつけ
教え込もうとします。教えられるものは、覚えられないことを悔やむほど
ぎりぎりになるほど、覚えようとします。

まず、パソコンを楽しんでください。パソコンでできるおもしろいことを
たくさん知ってもらって、そのあともっとやりたいと思うときに
基本とか基礎を振り返るのが、手っ取り早いし
「教育」などという怪しげな言葉に振り回されて、
楽しみを苦痛に変えたりしないでください。少なくとも
このサークルは、新しい「楽しみ」方を見つけることこそが、何よりの
目的であって、パソコンの上達を求めているのではありません。

そのかわり、W杯での日本代表には、多くを求めています。
一人一人の想像力とチームとしてのサッカーのおもしろさを

H・Kちゃん 魂を込めて応援よろしく!