以前、車を使って日本100名城や100名山などを巡ったことがありました。全て、中途半端に終わっています。山は、無理と諦めています。それでも、当時体験した自動車旅行やバイクでの旅行を思い出します。鹿児島の開聞岳から指宿枕崎線の電車を見下ろす光景が思い出します。最近は、指宿枕崎線の電車から、開聞岳を眺める楽しみに切り替えています。先日、阿武隈川のサイクリングロードを自転車で走っているとき、自動車で日本一周をしてみたいという気持ちが急に湧いてきました。
そこで、高齢者が自動車で日本一周をするときの心構えを考えてみました。日本一周の距離は、約12,000kmです。歩くとすると1日20kmとして600日になります。野宿をするにしても、100万円単位の旅行資金が必要になります。自転車では、1日120kmとして100日かかります。これも野宿を前提に考えても、50万円程度はかかるでしょう。高齢者の旅は、家族や他人の迷惑をかけないことが前提になります。さらに、年金の範囲で行うことも家族から求められる条件になります。これらの前提や条件をクリアできる乗り物は、自動車ということになるわけです。自動車での日本一周を調べて見ました。
ガソリン車ですと、燃費は次のようになります。12,000km÷15km(ガソリン1㍑の走行距離)=800(必要なガソリン) 800㍑×135円(現在のガソリンの値段)=108,000円になります。最近話題の電気自動車(EV)はどうでしょうか。ここでは、日本で一番普及している日産リーフをモデルに話を進めます。新型リーフは、航続距離400kmとされていますが、実際は200~250km程度と考えます。500円の充電で160km程度走るようです。12,000kmを走破するには、160kmの充電を75回する必要があります。500円×75回=37,500円で日本一周ができることになります。ガソリン車の35%の費用で回れることになりわけです。
電気自動車には、充電という難問があります。ガソリンスタンドに比べ、極端に充電施設が少ないのです。ガソリンスタンド約34,000件に対して、充電施設は7,000件です。200kmの距離内にスタンドがあれば、安心して電気自動車のドライブができます。そこで、再度提案です。最近の道の駅には、充電設備が整ってきました。これを条例で、道の駅には充電設備の確実な設置を義務付けるのです。24時間使用可能にするわけです。道の駅は、全国で1,100ほどあります。ここを拠点に、旅行する方は増えています。行けば、確実に充電できる施設を整備することで、安心安全な電気自動車の旅を保障することになります。
日産リーフは、年間のレンタルをすると月65,000円で使えるようです。この条件を緩和し、1~2ヶ月のマンスリー契約が認められるなら、退職高齢者には福音になります。ガソリン車の燃費が約11万円、電気自動車は燃費が4万円で電気自動車のレンタル料が1ヶ月7万円になります。ガソリンをまき散らさないツーリングを楽しんで、電気自動車の体験ができるわけです。低価格での旅行が可能になれば、四国八十八ヵ所巡りや西国三十三観音、そして板東三十三観音などを巡る楽しみができます。今日は計画だけですが、いずれ。