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現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

「続・夢幻章伝」88

2021年11月12日 | 物語「続・夢幻章伝」
「歩くキコ! 歩くキコ!!」

へび呼はアヅチの肩に乗っている。

「ポケモ●か!」
「ピカチュ●か!!」

「早くコロイ●を追いかけるキコぉ!!」

「それは伏せ字じゃなくてもいいのでは、」

3人は谷一族から東一族の村へ。
でもそれは一旦、北一族の村を通る。

「いやぁ、これは長旅になるな!」
「ええ。でも、地の文の力で解決よ」

3人は谷をあとにし、北を抜け、東一族の村へとたどり着いた!

「ほら、このパターンでよ!」
「ふぅ、長旅もいい思い出だ」

ふたりは汗を拭い、演出をはかる。

「ダメキコ! ダメキコぉ!!」

へび呼は高速キコキコする。

「それはダメ! なんかダメ! ずるダメ!!」

「何よ」
「お前、早くコロイドに追いつきたいんだろ」

結局まだ谷一族の村を出たところです。

「長い道のりになるわぁ」
「疲れたな」
「だから、馬車を使おうキコぉ」

道ばたには看板。

~この周囲、飛び出せ注意~

「何か盛り上がりながら歩くか」
「無で歩くか」
「肩に乗っていくか キコ」

マツバは手を叩く。

「ねぇ、へび呼ロイドのコロイド部分がどうしてるか考えましょう」

その方が、コロイドを見つけやすいだろうと。

「まず、あんたはどう思うのよ」
「オイラキコぉ!?」
「前回だか話したけど、ミラク●ガールズ的な力で」
「ないないないキコぉ!」

ミラクルガール●的な力はないが、へび呼の本能的には、

「やっぱり、同僚たちとともに、悪に染まってるキコぉ・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「だよね、キコ」
「いや、普通すぎる回答が」
「そんなんでいいのか、夢幻として!!」
「はぁああぁあぁキコ!!?」

へび呼は飛び跳ねる。

「どう考えたって、そうキコ! もしくは道に迷ってるキコ!!」

「だから、それでいいの!?」
「いいの?って、逆に何キコぉ!!?」
「もっと流れを考えろ!」
「何をよキコ! 何をよキコ!!!」

「たぶん、トウノならこうだわ」

マツバは手を掲げる。

悪に染まりし水辺にさす一筋の光
しかしその希望さえも潰えようと
しているところに現れし剣と勇者
輝きは増し悪の同僚たちも無へと
帰るがここでは終わらないんだよ
光り輝くへび呼の降臨と共に空に
降り注ぐコロイドはそうやっぱり
悪に染まっていたのだった・・・

「決めセリフはこれ。ハラヘッタァァァァァア!!!」

「なるほどね!」

「なるほどねじゃないキコ! 結論としては、オイラと同じキコ!!」

へび呼はアヅチの肩で化石を取り出す。

「世の中世知辛いキコ。これを売って馬車に乗るキコ!!」

「あんたっ!」
「重い! 重いぞこらぁぁあ!!」
 
「鉱石でもないし、たいした額にはならないキコ」



そりゃあ高値で売れたので
3人は特急馬車特等席のチケットを無事にゲットしたのだった。




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