東一族の馬車降車場。
そこに一台の馬車が停まる。
燕尾服を纏った御者が赤いカーペットを
じゃらららら、と敷き
開かれた扉からアヅチとマツバそしてへび呼が降りてくる。
「すげぇ、
すげぇとしか言い様のないサービスだった」
「まさに特等席」
「また乗りたいと思うと同時に
ローカル乗り継ぎの旅もどこか恋しくなるという」
「おいらは普通の馬車に乗り
手元にマネーを残しておくべきだったと思うキコ」
「兄さん姉さんすげぇ」
うわぁ、と騒ぎを聞きつけたタツキが現れる。
「この東一族の地に、
要するにシンデレラ的な馬車で乗り付け出来るの
兄さん達ぐらいだぜ」
もうね、世界観チャンポンだよ。
「あ、タッちゃん!!」
「案内して頂戴!!
この村でとびきり上等のお宿にね!!」
「ええぇ!!
もうマネーは無いキコ!!?」
「そんなものは、あれだ
また化石を売ってだな!!」
谷一族の村で化石が良いお値段で売れた事に味をしめている。
「この村で最上のおもてなしを受ける宿場と言えば、
宗主様のお屋敷。それは間違いない」
「ほほう」
「楽しみだぜ」
「でも、宗主様のお屋敷に泊まれるのは
他の村から友誼で来たVIPぐらいだし
つまり兄さん姉さんは難しいし、
あと、ウチの村ではその化石とか、多分買う人居ない、売れないと思うよ」
「うん?」
「ええ?」
キリッとした表情で
タッちゃんは言う。
「売れないと思うよ!!!!」
「まままマジかぁああああ」
「一円にもならないと言うの!?」
「じゃあ、これは!?
この原石で出来たアクセサリーは?」
アヅチはスカルのアクセサリーを取り出す。
「それは、一部の若者にはヒットするけど
俺はいらないです!!」
リクインとかムツキが好きそうだなぁ、と
タッちゃんは東一族の心が中学2年生なメンバーを
思い浮かべる。
「くっ!!私達の誰かが
宗主の一族と血縁とかだったら」
だったら良いのにな!!
「そんなに都合良く
事態が進む訳無いキコ」
へび呼は前に進み出る。
「この村に悪と化した
コロイドは来ていないキコか??」
「…………悪と化した?」
「もしくは同僚が世間を騒がせていたりキコ」
タツキは首を捻る。
「前、作物を食い荒らしていたヤツだよな。
あれからは被害は落ち着いているけど」
「「「……………」」」
何も起こって居ない。
「そんな。
民泊オーナーのお告げが外れるだと?」
「まだその時では無いという事なの!?」
「待つしか無い、そう言う事だな」
「そういう事かなぁ?キコ」
「待つ、つまり、お泊まり!!」
「とりあえず誰かに頼み込んで
お宿をどうにかしないと!!」
「そう言えばアマちゃんは?」
アマキなら頑張って頼めば
どうにかこうにか、してくれないかなぁ。
「アマキ兄さんならは今バタバタしてるっぽい」
忙しそうだけど、とタツキ。
「あ?そうなの?
何かシリアス展開なら
俺たちお邪魔する訳にはいかないな」
「そうね、私たちシリアス展開に
ご迷惑をお掛けするからね」
「兄さん姉さん、
自分達がギャグ時空のキャラだという自覚があるんだね」
自分達が
シリアスに寄せるつもりは無いぜ。
「それならタッちゃん頼んだぜ」
「お宿に困っていますキコ」
「ついでにこの村のスタンプはどこ??」
「おおおおおお!!」
諦めるんだタッちゃん。
出会ってしまったのが運の尽き。
NEXT
そこに一台の馬車が停まる。
燕尾服を纏った御者が赤いカーペットを
じゃらららら、と敷き
開かれた扉からアヅチとマツバそしてへび呼が降りてくる。
「すげぇ、
すげぇとしか言い様のないサービスだった」
「まさに特等席」
「また乗りたいと思うと同時に
ローカル乗り継ぎの旅もどこか恋しくなるという」
「おいらは普通の馬車に乗り
手元にマネーを残しておくべきだったと思うキコ」
「兄さん姉さんすげぇ」
うわぁ、と騒ぎを聞きつけたタツキが現れる。
「この東一族の地に、
要するにシンデレラ的な馬車で乗り付け出来るの
兄さん達ぐらいだぜ」
もうね、世界観チャンポンだよ。
「あ、タッちゃん!!」
「案内して頂戴!!
この村でとびきり上等のお宿にね!!」
「ええぇ!!
もうマネーは無いキコ!!?」
「そんなものは、あれだ
また化石を売ってだな!!」
谷一族の村で化石が良いお値段で売れた事に味をしめている。
「この村で最上のおもてなしを受ける宿場と言えば、
宗主様のお屋敷。それは間違いない」
「ほほう」
「楽しみだぜ」
「でも、宗主様のお屋敷に泊まれるのは
他の村から友誼で来たVIPぐらいだし
つまり兄さん姉さんは難しいし、
あと、ウチの村ではその化石とか、多分買う人居ない、売れないと思うよ」
「うん?」
「ええ?」
キリッとした表情で
タッちゃんは言う。
「売れないと思うよ!!!!」
「まままマジかぁああああ」
「一円にもならないと言うの!?」
「じゃあ、これは!?
この原石で出来たアクセサリーは?」
アヅチはスカルのアクセサリーを取り出す。
「それは、一部の若者にはヒットするけど
俺はいらないです!!」
リクインとかムツキが好きそうだなぁ、と
タッちゃんは東一族の心が中学2年生なメンバーを
思い浮かべる。
「くっ!!私達の誰かが
宗主の一族と血縁とかだったら」
だったら良いのにな!!
「そんなに都合良く
事態が進む訳無いキコ」
へび呼は前に進み出る。
「この村に悪と化した
コロイドは来ていないキコか??」
「…………悪と化した?」
「もしくは同僚が世間を騒がせていたりキコ」
タツキは首を捻る。
「前、作物を食い荒らしていたヤツだよな。
あれからは被害は落ち着いているけど」
「「「……………」」」
何も起こって居ない。
「そんな。
民泊オーナーのお告げが外れるだと?」
「まだその時では無いという事なの!?」
「待つしか無い、そう言う事だな」
「そういう事かなぁ?キコ」
「待つ、つまり、お泊まり!!」
「とりあえず誰かに頼み込んで
お宿をどうにかしないと!!」
「そう言えばアマちゃんは?」
アマキなら頑張って頼めば
どうにかこうにか、してくれないかなぁ。
「アマキ兄さんならは今バタバタしてるっぽい」
忙しそうだけど、とタツキ。
「あ?そうなの?
何かシリアス展開なら
俺たちお邪魔する訳にはいかないな」
「そうね、私たちシリアス展開に
ご迷惑をお掛けするからね」
「兄さん姉さん、
自分達がギャグ時空のキャラだという自覚があるんだね」
自分達が
シリアスに寄せるつもりは無いぜ。
「それならタッちゃん頼んだぜ」
「お宿に困っていますキコ」
「ついでにこの村のスタンプはどこ??」
「おおおおおお!!」
諦めるんだタッちゃん。
出会ってしまったのが運の尽き。
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