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現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

「続・夢幻章伝」82

2021年10月22日 | 物語「続・夢幻章伝」
「とにかく今まではな」

まだ混乱は続いている。

「ひとつと思っていたものが、ただ合体していただけだったんだ」
「話すときは、話す方が話していた」
「つまり、どちらも話していたと云う」
「嗚呼、へび呼ロイド・・・」
「どちらかと云うと主導は、風船部分だった」
「残ったのはへび部分」
「いつもコロイドの力を借りて、浮いていた方」
「嗚呼、コロイド・・・」

「あんた、帰りなさいよ」
「家の仕事があるんだろう」

民宿にて。

3人とへび呼は、民宿のフロントスペースにて坐り込んでいた。
なぜか、トウノもいる。

「パパが夜パフェって云うから」

運ばれてきたのは、ちょう特大のパフェ。
ただ量が多いだけではない。
こだわったフルーツ、手作りアイス。
中には、自ら焼いたスポンジを散りばめ、食感を付ける。

「3人になるとは思わなかったわ」

ふたり分を並べて、マイカは立ち上がる。

「もうひとり分は、ちょっと待ってね」

もうひとつは小さな皿。

「はい、君はこれ」

ウインクバチーン☆

中には温められたミルク。

「オイラのっ!!?」

へび呼はキコキコする。

(そう云えばこれまでもキコキコしていたのは、へび部分)

「どこかで見たことあるわ、今のシーン」
「おいしいパン屋だったような」
「くっ、このパフェうまそうだな!!!」
「あちっ!!! キコ!!」

豪華夜パフェ
熱いミルク

「「うまい!!!」」

トウノも

「うまい!!!」

「うまい!」
「うまい!」
「うまい!」

「あなたたち、夢幻違いの列車の真似やめなさいよ」

「これ、今年の流行語だろう?」
「トレンドは取り入れないと」
「俺も出演している(と、いいなぁ)」

「ひとり、詐欺まがいがいるわ」

「気にしないで」
「こいつについては、谷一族の方が詳しいだろう」
「いや、間違いなく俺も出演している(夢を見た)」

あっという間に夜パフェを平らげ、
フロントスペースに並べられているナイトドリンクを飲む。

「じゃあ、まあ、話し合いをはじめましょう」

マツバは、素敵ドリンクを揺らす。

「これは今回の旅、ピンチその2、だわ」
「そうだな」

ふたりは頷く。

「ふたりとも・・・キコ」

そうだよねぇ
前回はギャーズンドコズンドコって
ものすごい敵と戦うっていう、ピンチがあった。キコ。
そして
今回は、仲間がいなくなるっていうことに
不安を感じるキコね。

「結構、夜パフェも、高いと思うのよね」
「だろうな、ナイトドリンクも、お通し的な金額で取られるぞ」
「生姜焼き弁当・・・」
「普通に宿泊代・・・」

「ず、」

「ず??」

「ずっこーーーーんキコ!!!」

へび呼は、こけた。

「やっぱりおサイフキコ!」

「あのね! これは大問題よ!!」
「そうだ! お前も一緒に皿洗いするのか!?」

「あうあう~キコ」

「それにね、慌てなくても大丈夫だと思ってるわ」

マツバはへび呼の肩(どこ?)をポンと叩く。

「俺も、そうだと思う」

アヅチも肩ポン。

「そして、俺は伝説の勇者」

トウノ肩ポン。

「みんなぁうあうぅううう、キコ!」

「今まで一緒だったんだろ、お前ら」
「そう! テレパシーで一発発見よ!」
「俺はミラクルガー●ズの生まれ変わりだから!」

それは、なんかやだな。




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