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現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

「続・夢幻章伝」54

2021年07月16日 | 物語「続・夢幻章伝」
伝説の食材ギャーズンドコズンドコ

「いや、あれはヘドロだろ」
「ゴ●ラで云うところの●ドラ」

なんで、ゴジ●で例えるのか。

「忘れもしない、俺が前作でギャーズンに飲み込まれたとき」

死闘の末、ギャーズンの体内に取りこまれるアヅチ。
ギャーズンの仲は粘液質で、息が出来ない。
くっ、ここまでか。
そう思った瞬間、現れる伝説の武器(懐中電灯)。
その光に照らし出されたギャーズンは、跡形もなく溶けた。
(ような気がする)

「くさ、臭かったんだよ!!」

アヅチは全身全霊心を込めて叫ぶ。

そのまま、普通モードっぽかったが、
あのときアヅチの体は臭かった。

「だから、云ったじゃないのさぁキコキコ」

意気消沈のへび呼ロイド。

「みんなにもて遊びされた結果、あの姿になったんだってぇ! キコキコ」

涙が止まらない。
だって、渾身の料理、失格だったもの!

「へび呼ロイド、そんなに料理が出来るんだったのね」

「うん。だってオイラ食事当番だったものキコキコ」

「食事、」
「当番・・・」

へび呼ロイドと同僚の関係が、ますます怪しい。

へび呼ロイドは使い終わったエプロンを洗濯し、
カラッと干す。
そのあとはしっかりアイロンがけ。

「さあこちらは、まさかの優勝なるか、クリミア選手です!!!」

「夏だし、あれをやりたいのねよね」

クリミアは会場に並ぶ食材を見る。
ここから使えば、最初の失格はクリア出来る。

「おしゃれなスイーツに花火が刺さってバチバチしてるやつ!」

「「!!?」」

「その花火をやりたい!」

そこ自体は食材ではない。
完成品が運ばれてきたときの、パフォーマンスだ。

「ここで、クリミア選手にメッセージが届いています」

読み上げる司会者

「審査員からです。『試食が怖いんで、食べられるものを作ってください』」
「何に花火を刺そうかしら。チャーハンとか?」

クリミア聞いちゃいない。

「何が出来るのか」
「未知の世界」

そして

「ねぇ、これ。へび呼ロイドの出場も終わったし、見てる意味ある?」

マツバの疑問。
確かに、人の出場を見ていたってスタンプもらえない。

「もっともだな」
「金魚すくい対決とかぱぱっといっちゃいましょう」
「金魚すくい対決!!」

もはや、んんりんんんぴっんんくぅ、とは。

水辺ノ各村の旗がひるがえっている。
(うちひとつは、へび呼ロイドのマイエプロンです)
各村を回ってきたと云う、キャンプファイヤーの光。
んんりんんんぴっんんくぅ開催期間は警備も厳しくなり
交通渋滞も予想されます!!
お出かけのさいは、時間に余裕を持って!!

「急いでスタンプラリー済ませないと、このままだと出たところ渋滞になるわ!」

都会あるある。
みんなの帰る時間が重なって
ショッピングモールの駐車場からなかなか出られないやつ。
(最悪、車に乗ってから1時間かかることも)

「でも、今夜の花火大会とか見たいキコキコ」
「花火大会ですって!?」
「打ち上げ花火があるんだな」
「それは楽しみだわ!」

ひゅる

ひゅるるるるる、ぼっかーーーーーん!!!

「!!?」
「あれ?花火キコキコ!?」
「早くない!?」
「でも、煙のにおいがするキコキコ!」
「いや、違う!!」

3人は会場を見る。

立ち昇る煙。
謎の光。
ありえないにおい。

「おおっと、ここで、クリミア選手の料理が爆発だー!!」

「きゃあああぁあー!!」

「あ、危ない!!」

バックドラフト(意味違う)

飛び出す影
倒れ込む人々
たくさんの悲鳴

「こ、これは!!」

「大丈夫か!」

やがて、煙がおさまり、
煙の中から、倒れたクリミアと、それを助けたマツバ父が現れる。

「あなた、自分の料理は!?」
「いや、大丈夫だ!」
「自分の料理より私を助けてくれるなんて!!」

「だ、大丈夫か、クリミアー!!!」

現れたタクト。

もはや意味分からん。



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