「ややっ!!
アヅチ達が居ないな!!」
残った豆ご飯のおにぎりを
ほおばるアヅチ父。
(まだ食べていた)
「もう出発したみたいよ」
水筒の麦茶を差し出すアヅチ母。
山一族の村の広場。
耕運機に腰掛けながらアヅチの両親ズは
夕日を眺める。
「なんだなんだ。
どうせなら一緒に一泊していけば良いのに」
「そうねぇ。
でもアヅチくんも年頃だし、
親と一緒は恥ずかしいのかしらね」
マツバちゃんも居る事だし、と
キャッキャするアヅチ母。
ははぁん、と膝を打つアヅチ父。
「しかたないな。
あいつは俺に似てシャイで!!繊細だからな!!!」
同じ空間で鍋を片付けていた
ロ=フタミさんや
山一族長は、えええ!!?と顔を上げた。
「もしくは…………反抗期始まったのかしら」
「反抗期だって!?」
「ええ、思春期特有のあれよ」
「反抗期…………か」
「反抗期、ねぇ」
アヅチ’ズ両親はどこか遠くを眺める。
「「モモヤ(くん)の反抗期は凄まじかったな(ねえ)」」
「あれだな、
あいつは普段大人しい分、反動がすごかった」
「そうね、
年に一回突然きれる学級委員って感じだったわね」
「なにはともあれ、
アヅチもそういう年頃だよな、
はっはっは、俺を超えていけ」
おにぎり片手に持ったまま
耕運機の上で立ち上がるアヅチ父。
「ラスボスである、この俺をな!!!!」
そうなの!!!?と
驚愕の表情を浮かべるロ=フタミさん達。
「アスカくん」
そっと、たしなめるようにアヅチ母が言う。
「それはちょっと違う気がするわ」
座るアヅチ父。
「それもそうだな」
「ええ」
「どちらかと言えば、俺は
ゲームクリア後に出現するダンジョンに現れる隠しボス」
「ええ!!そうよ!!!」
「次に会うのはゴール地点である南一族の村か
待っているぞ!!
アヅチ!!マツバ!!!
あとなんか謎の生き物!!!!」
その意気よ!!そうだな!!と
盛り上がる二人。
「あら、そうそう、忘れるところだったわ」
アヅチ母はバサッ!!と
耕運機の隣のブルーシートを剥ぐ。
「「「!!!!!!!!」」」
そこにはさらにハーベスター(収穫機)。
もう一台だと!!!と
言葉を無くす山一族の面々。
そう、2人がかりで出掛けたのは
耕運機と収穫機、二台必要だったから。
つまり、アヅチ母も運転して来たのです。
出費!!すげえ!!
その運転席を
ええっと、と探るアヅチ母。
「あったあった」
取り出したるは、
スタンプラリー台紙。
「すみませ~ん。
山一族のスタンプ押して頂けます?」
「あ、ああ」
おおお、と勢いに押されながらも
スタンプを取り出す山一族族長。
「これで、後は西一族と海一族の
スタンプで終了だな!!」
「ほう、もうそこまで済ませているとは」
いやはや、いやはや。
ポン、と押され山一族スタンプ。
そして、
アヅチ父母が台紙を受け取り振り向くと
同じくスタンプを貰うと並ぶ人影が。
「お?」
「あら?」
「君たちは」
もじもじと恥ずかしげに
スタンプ台紙を持つ
「あ、ええと、あのう」
アヅチ!!
マツバ!!
そして、へび呼ロイド!!
「「「スタンプ貰うの忘れてて!!!!!」」」
頼むから
あんまり注目しないでくれ!!!
NEXT
アヅチ達が居ないな!!」
残った豆ご飯のおにぎりを
ほおばるアヅチ父。
(まだ食べていた)
「もう出発したみたいよ」
水筒の麦茶を差し出すアヅチ母。
山一族の村の広場。
耕運機に腰掛けながらアヅチの両親ズは
夕日を眺める。
「なんだなんだ。
どうせなら一緒に一泊していけば良いのに」
「そうねぇ。
でもアヅチくんも年頃だし、
親と一緒は恥ずかしいのかしらね」
マツバちゃんも居る事だし、と
キャッキャするアヅチ母。
ははぁん、と膝を打つアヅチ父。
「しかたないな。
あいつは俺に似てシャイで!!繊細だからな!!!」
同じ空間で鍋を片付けていた
ロ=フタミさんや
山一族長は、えええ!!?と顔を上げた。
「もしくは…………反抗期始まったのかしら」
「反抗期だって!?」
「ええ、思春期特有のあれよ」
「反抗期…………か」
「反抗期、ねぇ」
アヅチ’ズ両親はどこか遠くを眺める。
「「モモヤ(くん)の反抗期は凄まじかったな(ねえ)」」
「あれだな、
あいつは普段大人しい分、反動がすごかった」
「そうね、
年に一回突然きれる学級委員って感じだったわね」
「なにはともあれ、
アヅチもそういう年頃だよな、
はっはっは、俺を超えていけ」
おにぎり片手に持ったまま
耕運機の上で立ち上がるアヅチ父。
「ラスボスである、この俺をな!!!!」
そうなの!!!?と
驚愕の表情を浮かべるロ=フタミさん達。
「アスカくん」
そっと、たしなめるようにアヅチ母が言う。
「それはちょっと違う気がするわ」
座るアヅチ父。
「それもそうだな」
「ええ」
「どちらかと言えば、俺は
ゲームクリア後に出現するダンジョンに現れる隠しボス」
「ええ!!そうよ!!!」
「次に会うのはゴール地点である南一族の村か
待っているぞ!!
アヅチ!!マツバ!!!
あとなんか謎の生き物!!!!」
その意気よ!!そうだな!!と
盛り上がる二人。
「あら、そうそう、忘れるところだったわ」
アヅチ母はバサッ!!と
耕運機の隣のブルーシートを剥ぐ。
「「「!!!!!!!!」」」
そこにはさらにハーベスター(収穫機)。
もう一台だと!!!と
言葉を無くす山一族の面々。
そう、2人がかりで出掛けたのは
耕運機と収穫機、二台必要だったから。
つまり、アヅチ母も運転して来たのです。
出費!!すげえ!!
その運転席を
ええっと、と探るアヅチ母。
「あったあった」
取り出したるは、
スタンプラリー台紙。
「すみませ~ん。
山一族のスタンプ押して頂けます?」
「あ、ああ」
おおお、と勢いに押されながらも
スタンプを取り出す山一族族長。
「これで、後は西一族と海一族の
スタンプで終了だな!!」
「ほう、もうそこまで済ませているとは」
いやはや、いやはや。
ポン、と押され山一族スタンプ。
そして、
アヅチ父母が台紙を受け取り振り向くと
同じくスタンプを貰うと並ぶ人影が。
「お?」
「あら?」
「君たちは」
もじもじと恥ずかしげに
スタンプ台紙を持つ
「あ、ええと、あのう」
アヅチ!!
マツバ!!
そして、へび呼ロイド!!
「「「スタンプ貰うの忘れてて!!!!!」」」
頼むから
あんまり注目しないでくれ!!!
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