前回までのあらすじ。
チドリは眠い!!!
「ちゃっちゃと目覚めなさいよ!!」
「そうだ、
そして元凶ってのはどこにいるか
魔法でどどーん、突き止めろ」
あのなぁ、とチドリ。
「人にはそれぞれ専門って物があるんだよ。
そう言うのは、先視とか
東一族の占術師の仕事だから」
むりむり、と首を振る。
「とは言え話は簡単だ」
す、とアヅチを指差す。
「やつらの目的が君たちの旅の妨害ならば
放っておいても向こうから現れる」
「ざくりしているキコキコ」
「そうしている間に
同僚達がつらい思いをしたらどうするんだ!?」
「………いよいよもって取り憑かれているわ」
マツバが、
まじやべぇこいつ、という目線で
アヅチを見る。
同僚、依存性が高い様です。
「元凶が何だか俺には分からないが
君たちはもうとっくに出会っているのかもしれないぜ」
意味深な表情を浮かべるチドリと
そうねぇ、と妖艶に微笑むケート。
「とっくに?」
「出会っているですって?」
「どういう意味キコキコ」
別作品だったら、
お前達、敵と通じている!?なシーンですが
これは夢幻章伝なので。
「だってさぁ、
元凶は何かしらの理由があって
君たちを妨害しているわけだろ」
むしろ。
「何したの、君たち」
「そういう心あたり無いですけど!!!!」
チドリ達と別れ
ぷんすこぷん、と進むマツバ。
「落ち着けよ、マツバ」
「これが落ち着いていられようか、いや、ない(反語)」
どーん!!!!
曲がり角でぶつかった人も
突き飛ばす勢い。
「おわああああ!!!」
吹き飛ばした。
「ほらみろ、ちゃんと右左確認しないから」
「すみませんでした!!!!!」
「謝り方もやけっぱちキコキコ」
「いてて、あれ。マツバにアヅチじゃないか」
吹き飛ばされた人が2人の名前を呼ぶ。
その頬には逆三角形の入れ墨。南一族の証。
それは、その人は。
「「………誰?」」
「いや、誰じゃないよ。
南一族のほら、分かるだろ!!」
「うん?」
「マツバは他人に興味ないからな。
ええっと、ううんと、どこかで見た様な」
「思い出してよ!!
同じ班だろう、時々回覧板回しているじゃないか!!」
なんか、多分、
南一族の人なんだろうけれど。
あまり他人に興味ないので記憶ぼんやりのアヅチとマツバ。
「悪いけれど、キャラが薄い人はあまり覚えていなくて」
「終いには泣くぞ!!!」
「お、アヅチにマツバ」
続いて続々と現れる南一族御一行。
「ユウジさん」
「村長じゃない、なぜこんな所に」
ユウジこと
南一族村長と、彼が率いる御一行。
水戸黄門みたいだな。
「そうだよね、村長は流石に覚えてるよね、
うん、泣かないぞ俺、あ、涙が!!!!」
がんばれ、名前ぼんやりの人。
「なぜって、そりゃあ、
南一族代表として式典に参加するためだ」
「式典?」
「ああ、各一族の代表が集い、
その腕を競い合う、四年に一度の祭典」
「式典!!!」
「んおんんぴんんいんっくなのか!!」(精一杯の伏せ字)
「確かに、そういうメンバーね」
なるほど言われて見れば
南一族の中でも、運動得意とか、腕が立つとか
光速豆千切り出来るとか、
名の知れたメンバーが並んでいる。
「え、でも」
アヅチとマツバは顔を見合わせる。
「今、どうなんですが、そういうの」
「開催に賛否両論ありますよね」
「そもそもスタンプラリーも
密を避けようって事で合同運動会の代わりに」
んんんん、と、村長は咳き込む。
「そこは、グレーだから!!
ちょっとナイーブなところだから、触れるんじゃねえ」
みんな密を避けてるって事で
事態は収束しつつあるって事で。
「にしても、
あんたの親父さんが居ないのはおかしくない?」
「ああ、確かにそうだな」
選抜というのであれば
超強力メンバーのはず。
村長はどこか切なげに
遠くを見つめる。
「あぁ、アスカと、それにマジちゃんは
前回の大会で記録出しまくったので
公平性を保つために今回は出れなくてなあ」
マジちゃん=マジダ=アヅチの姉。
「そうか、全水辺の大会か」
アヅチは頷く。
父と姉が記録保持者というならば
負けたくないという気持ちも湧いてくるかもしれない。
「俺、そろばんなら得意だぜ。習い事で通っていた。
読み上げ算、お任せあれだ!!!!」
残念ながら、今回は数学うおいんぴいんっくじゃないから。
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チドリは眠い!!!
「ちゃっちゃと目覚めなさいよ!!」
「そうだ、
そして元凶ってのはどこにいるか
魔法でどどーん、突き止めろ」
あのなぁ、とチドリ。
「人にはそれぞれ専門って物があるんだよ。
そう言うのは、先視とか
東一族の占術師の仕事だから」
むりむり、と首を振る。
「とは言え話は簡単だ」
す、とアヅチを指差す。
「やつらの目的が君たちの旅の妨害ならば
放っておいても向こうから現れる」
「ざくりしているキコキコ」
「そうしている間に
同僚達がつらい思いをしたらどうするんだ!?」
「………いよいよもって取り憑かれているわ」
マツバが、
まじやべぇこいつ、という目線で
アヅチを見る。
同僚、依存性が高い様です。
「元凶が何だか俺には分からないが
君たちはもうとっくに出会っているのかもしれないぜ」
意味深な表情を浮かべるチドリと
そうねぇ、と妖艶に微笑むケート。
「とっくに?」
「出会っているですって?」
「どういう意味キコキコ」
別作品だったら、
お前達、敵と通じている!?なシーンですが
これは夢幻章伝なので。
「だってさぁ、
元凶は何かしらの理由があって
君たちを妨害しているわけだろ」
むしろ。
「何したの、君たち」
「そういう心あたり無いですけど!!!!」
チドリ達と別れ
ぷんすこぷん、と進むマツバ。
「落ち着けよ、マツバ」
「これが落ち着いていられようか、いや、ない(反語)」
どーん!!!!
曲がり角でぶつかった人も
突き飛ばす勢い。
「おわああああ!!!」
吹き飛ばした。
「ほらみろ、ちゃんと右左確認しないから」
「すみませんでした!!!!!」
「謝り方もやけっぱちキコキコ」
「いてて、あれ。マツバにアヅチじゃないか」
吹き飛ばされた人が2人の名前を呼ぶ。
その頬には逆三角形の入れ墨。南一族の証。
それは、その人は。
「「………誰?」」
「いや、誰じゃないよ。
南一族のほら、分かるだろ!!」
「うん?」
「マツバは他人に興味ないからな。
ええっと、ううんと、どこかで見た様な」
「思い出してよ!!
同じ班だろう、時々回覧板回しているじゃないか!!」
なんか、多分、
南一族の人なんだろうけれど。
あまり他人に興味ないので記憶ぼんやりのアヅチとマツバ。
「悪いけれど、キャラが薄い人はあまり覚えていなくて」
「終いには泣くぞ!!!」
「お、アヅチにマツバ」
続いて続々と現れる南一族御一行。
「ユウジさん」
「村長じゃない、なぜこんな所に」
ユウジこと
南一族村長と、彼が率いる御一行。
水戸黄門みたいだな。
「そうだよね、村長は流石に覚えてるよね、
うん、泣かないぞ俺、あ、涙が!!!!」
がんばれ、名前ぼんやりの人。
「なぜって、そりゃあ、
南一族代表として式典に参加するためだ」
「式典?」
「ああ、各一族の代表が集い、
その腕を競い合う、四年に一度の祭典」
「式典!!!」
「んおんんぴんんいんっくなのか!!」(精一杯の伏せ字)
「確かに、そういうメンバーね」
なるほど言われて見れば
南一族の中でも、運動得意とか、腕が立つとか
光速豆千切り出来るとか、
名の知れたメンバーが並んでいる。
「え、でも」
アヅチとマツバは顔を見合わせる。
「今、どうなんですが、そういうの」
「開催に賛否両論ありますよね」
「そもそもスタンプラリーも
密を避けようって事で合同運動会の代わりに」
んんんん、と、村長は咳き込む。
「そこは、グレーだから!!
ちょっとナイーブなところだから、触れるんじゃねえ」
みんな密を避けてるって事で
事態は収束しつつあるって事で。
「にしても、
あんたの親父さんが居ないのはおかしくない?」
「ああ、確かにそうだな」
選抜というのであれば
超強力メンバーのはず。
村長はどこか切なげに
遠くを見つめる。
「あぁ、アスカと、それにマジちゃんは
前回の大会で記録出しまくったので
公平性を保つために今回は出れなくてなあ」
マジちゃん=マジダ=アヅチの姉。
「そうか、全水辺の大会か」
アヅチは頷く。
父と姉が記録保持者というならば
負けたくないという気持ちも湧いてくるかもしれない。
「俺、そろばんなら得意だぜ。習い事で通っていた。
読み上げ算、お任せあれだ!!!!」
残念ながら、今回は数学うおいんぴいんっくじゃないから。
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