気付けば、その力は弱まっている。
チドリが使っている魔法が。
「・・・・・・??」
「どうした?」
「・・・いや、」
「チドリ」
「・・・・・・」
「もっと力を込めろ」
こんなことで時間を使うことじゃない、と
センは目を細める。
笑っているのか
イラついているのか
「なんだ」
チドリは呟く。
「何が起きている?」
「何?」
「まだよ」
「・・・・・・?」
「私たちは、まだ」
マサシが云う。
「命を渡すわけにはいかない」
「!!?」
はじけ飛ぶ光。
消え去る重い空気。
「何!!」
チドリは後ろへ飛ぶ。
「立てるか?」
満樹の言葉に、ツイナは立ち上がる。
マサシも。
京子とヨシノは、倒れたままのノギとオトミに寄り添う。
翼を先頭に、皆、センを見る。
「まあ、相手が変わっただけで状況は変わってないけど」
マサシは満樹を見る。
満樹は頷く。
「おい」
センが云う。
「早く取り押さえろ」
「まさか」
翼が答える。
「いったん、敵はお前の方だ」
判っている。
ここは、翼と協力するしかない。
生き延びられるか。
生き延びられたとしても、そのあとはどうなるか。
「状況は変わってない、だと?」
翼が云う。
「変わっているぞ、お前を倒すために」
弾け飛ぶ、見えない何か。
足下が光り出す。
「これは?」
センは足下を見る。
「何? 魔法?」
「そう」
ツイナは手を振りかざす。
「俺の、ね」
光が、センを捕らえる。
「お前には無駄かもしれない。それでも、一瞬でも効果があれば」
こちらの体制を少しでも整えることが出来る。
「皆、準備はいい!?」
ツイナの言葉に散り散りに動く。
「くっ・・・!!」
あまりのまぶしさに、センは目を閉じる。
続けて
「京子! ヨシノ!」
ツイナは、手をそちらの方へかざす。
そこにいた4人の姿は見えなくなる。
NEXT
チドリが使っている魔法が。
「・・・・・・??」
「どうした?」
「・・・いや、」
「チドリ」
「・・・・・・」
「もっと力を込めろ」
こんなことで時間を使うことじゃない、と
センは目を細める。
笑っているのか
イラついているのか
「なんだ」
チドリは呟く。
「何が起きている?」
「何?」
「まだよ」
「・・・・・・?」
「私たちは、まだ」
マサシが云う。
「命を渡すわけにはいかない」
「!!?」
はじけ飛ぶ光。
消え去る重い空気。
「何!!」
チドリは後ろへ飛ぶ。
「立てるか?」
満樹の言葉に、ツイナは立ち上がる。
マサシも。
京子とヨシノは、倒れたままのノギとオトミに寄り添う。
翼を先頭に、皆、センを見る。
「まあ、相手が変わっただけで状況は変わってないけど」
マサシは満樹を見る。
満樹は頷く。
「おい」
センが云う。
「早く取り押さえろ」
「まさか」
翼が答える。
「いったん、敵はお前の方だ」
判っている。
ここは、翼と協力するしかない。
生き延びられるか。
生き延びられたとしても、そのあとはどうなるか。
「状況は変わってない、だと?」
翼が云う。
「変わっているぞ、お前を倒すために」
弾け飛ぶ、見えない何か。
足下が光り出す。
「これは?」
センは足下を見る。
「何? 魔法?」
「そう」
ツイナは手を振りかざす。
「俺の、ね」
光が、センを捕らえる。
「お前には無駄かもしれない。それでも、一瞬でも効果があれば」
こちらの体制を少しでも整えることが出来る。
「皆、準備はいい!?」
ツイナの言葉に散り散りに動く。
「くっ・・・!!」
あまりのまぶしさに、センは目を閉じる。
続けて
「京子! ヨシノ!」
ツイナは、手をそちらの方へかざす。
そこにいた4人の姿は見えなくなる。
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