「ほう!!」
む~、とツイナは伸びをする。
谷一族の村から北一族の村へと続く街道。
岩場に腰掛けながら、お茶を一服する。
あれから
皆がそれぞれの村へと戻る中
ツイナは通り道と言うこともあって
京子を送りがてら、
オトミと一緒に西一族の村に短い間滞在した。
京子から
『折角だから寄っていって
おいしいお肉をごちそうするわ』
と、お誘いをうけたのもある。
お肉おいしかった。
それからオトミを南一族の村に送ると
今度は南一族式大歓迎。
こちらも収穫体験をしながらしばしの滞在。
そこからは
自分の村である海一族の村に戻るだけだったが
ツイナは思った。
「いま、ここで帰っちゃうの
勿体なくない!?」
と!!!
住み慣れた海一族の暮らしが
懐かしい気もするけれど、
各一族に尋ねるあてが出来た事だし、
せっかくなので水辺一周しちゃおう。
満樹を尋ねて東一族の村。
ちょっとスリリングだったけれど
ノギに誘導されつつ砂一族の村。
今は、マサシに見送られながら
谷一族の村を起った所。
どの村もそれぞれに違う
一族独特の暮らし。
残念だったのは
海一族と敵対している山一族の村には
さすがのツイナでも行けなかった事。
「ヨシノ、どうしているんだろうな」
すちゃっと、立ち上がり、
ツイナはぐるりと回る。
「結構、背も伸びたと思うんだけど」
もしかして、
身長も追いついたかも知れない。
なんたって成長期ですからね。
「最近ノドもがらがらするし。
これは、声変わり近い予感」
アニメだったら
声優さん変わるパターン。
「と言うか、ヨシノ
ちゃんと村に戻ったのかな?」
また、さすらいの薬草(いろんな意味で)探しの
旅に出ている可能性も。
「案外すぐに会えたりして」
そうしたら
ヨシノに最初に聞いて欲しい事がある。
あれからツイナも色々考えた。
自分の母親が付けた、ユウトという本当の名前と
表向きの名前ツイナ。
それに、父親である翼が残したカナメという名前。
「俺、名前多すぎ問題」
でも三つとも自分の名前だ。
海一族の司祭は、
本当の名前は隠し仮の名前を使う。
そういう風習。
それなら、これからは
「ミツナって名乗ろうかな」
実は血が繋がっていて
姉だったヨシノだけれど、
最初に、この名前を伝えるのは。
「…………うん」
それを、ツイナことミツナは想像する。
「あっそう、ふーん、と言われて終わりそう」
まあそれもヨシノらしいけれど、
空になった水筒をひっくり返し、
ミツナは立ち上がる。
向かうのは北一族の村。
それから先はまだ考えていない。
一周したので、帰ってもいいし、
まだ旅を続けるのもありだ。
まずは、足の向くままに。
そうやって歩き始める。
「まずは、そうこの水筒にお茶を貰おう。
あそこの、ぽつんとある一軒家とかで」
NEXT
む~、とツイナは伸びをする。
谷一族の村から北一族の村へと続く街道。
岩場に腰掛けながら、お茶を一服する。
あれから
皆がそれぞれの村へと戻る中
ツイナは通り道と言うこともあって
京子を送りがてら、
オトミと一緒に西一族の村に短い間滞在した。
京子から
『折角だから寄っていって
おいしいお肉をごちそうするわ』
と、お誘いをうけたのもある。
お肉おいしかった。
それからオトミを南一族の村に送ると
今度は南一族式大歓迎。
こちらも収穫体験をしながらしばしの滞在。
そこからは
自分の村である海一族の村に戻るだけだったが
ツイナは思った。
「いま、ここで帰っちゃうの
勿体なくない!?」
と!!!
住み慣れた海一族の暮らしが
懐かしい気もするけれど、
各一族に尋ねるあてが出来た事だし、
せっかくなので水辺一周しちゃおう。
満樹を尋ねて東一族の村。
ちょっとスリリングだったけれど
ノギに誘導されつつ砂一族の村。
今は、マサシに見送られながら
谷一族の村を起った所。
どの村もそれぞれに違う
一族独特の暮らし。
残念だったのは
海一族と敵対している山一族の村には
さすがのツイナでも行けなかった事。
「ヨシノ、どうしているんだろうな」
すちゃっと、立ち上がり、
ツイナはぐるりと回る。
「結構、背も伸びたと思うんだけど」
もしかして、
身長も追いついたかも知れない。
なんたって成長期ですからね。
「最近ノドもがらがらするし。
これは、声変わり近い予感」
アニメだったら
声優さん変わるパターン。
「と言うか、ヨシノ
ちゃんと村に戻ったのかな?」
また、さすらいの薬草(いろんな意味で)探しの
旅に出ている可能性も。
「案外すぐに会えたりして」
そうしたら
ヨシノに最初に聞いて欲しい事がある。
あれからツイナも色々考えた。
自分の母親が付けた、ユウトという本当の名前と
表向きの名前ツイナ。
それに、父親である翼が残したカナメという名前。
「俺、名前多すぎ問題」
でも三つとも自分の名前だ。
海一族の司祭は、
本当の名前は隠し仮の名前を使う。
そういう風習。
それなら、これからは
「ミツナって名乗ろうかな」
実は血が繋がっていて
姉だったヨシノだけれど、
最初に、この名前を伝えるのは。
「…………うん」
それを、ツイナことミツナは想像する。
「あっそう、ふーん、と言われて終わりそう」
まあそれもヨシノらしいけれど、
空になった水筒をひっくり返し、
ミツナは立ち上がる。
向かうのは北一族の村。
それから先はまだ考えていない。
一周したので、帰ってもいいし、
まだ旅を続けるのもありだ。
まずは、足の向くままに。
そうやって歩き始める。
「まずは、そうこの水筒にお茶を貰おう。
あそこの、ぽつんとある一軒家とかで」
NEXT