私たちの「祖先」と「ネアンデルター人(になったヒトは)」別なんだろうか。
これに関しては、こんなことがヒントになる。2011.09.01、「「読書②」で取り上げた、「アフリカで誕生した人類が日本人になるまで」の36ページにこうある。
『私たちは全員ヒト科ヒト属ヒト種』というセクションがある。これによれば、現在、『地球上に生きている人類は、すべて同じホモ・サピエンスという種である。』
これはこれでいい。
著者は「同じ種」の条件としてこう述べている。
『私たちのように有性生殖をする動物の、基本的に交配第1世代に子が生まれるかどうかです。』
つまり、次の次が生まれる場合、同じ種となる。
『日本人も含む私たち現在の人類は、どんなに外見の異なる人同士でも子ができ、孫も生まれます。生物学的に言えば、完全交配が可能な同じ種なのです。
(中略)
人種は種の下の分類段階に対応する、「亜種」程度のものと考えておけばよいと思います。』
さて、どうも私たちにはネアンデルタール人の遺伝子が何パーセントか入っているというのが、ここ1、2年の研究成果のようである。どのようないきさつにせよ、第1世代(両者の子ども、ハイブリッド)が生まれること自体、かなり遺伝的に近いことになる。そして、ネアンデタール人とホモ・サピエンスの間の第1世代が、同じ第1世代同士か、ホモ・サピエンスと結婚し、子どもができたから、現生人類の遺伝子プールに彼らの遺伝子が入っていることになる。ネアンデルタール人は滅びちゃったので、ここでは除外しておこう。
・・・これじゃ、別種とは言えない。
ホモ・サピエンスとネアンデルタール人は亜種程度の差。別とは言えない。でも、同種とまでも言えない。
こんなところなんだろうか。