古代の製塩の技術を学ぶ歴史教室がこのほど、京都府長岡京市奥海印寺の市立埋蔵文化財調査センターで開かれ、市内の小学生が土器や海水を使った塩作りを体験した。
市埋蔵文化財センターが毎年、夏休み中の子どもたちに歴史や文化財の魅力に触れてもらおうと、ものづくりを取り入れた教室を企画している。センターの職員が講師役を務め、2日間にわたって行われ、小学生20人が参加した。
初日は、職員が子どもたちに縄文時代から海水を使って行われた塩作りの歴史を解説。海藻や砂浜で塩水の濃度を高め、土器や鉄釜、鉄の鍋で煮て蒸発させた古代や中世の技術を紹介した。子どもたちは粘土をこねて、古墳時代の製塩土器をかたどった。
2日目は、子どもたちが職員の協力を得ながら、木炭で自分たちの土器を焼き上げた後、日本海から職員が運んできた海水を濃縮させた塩水を土器で煮て、塩作りを体験した。火吹き竹で火力を強めて水分を蒸発させ、ミネラル分の豊富な塩に仕上げた。塩の結晶がついた土器は、さましてそのままお土産に。長岡第七小5年の酒井陸仁君は「土器を作るのが難しかった。昔の人たちが塩を作るのはすごい大変だったと思う」と話していた。
【 2011年08月24日 11時16分 】
市埋蔵文化財センターが毎年、夏休み中の子どもたちに歴史や文化財の魅力に触れてもらおうと、ものづくりを取り入れた教室を企画している。センターの職員が講師役を務め、2日間にわたって行われ、小学生20人が参加した。
初日は、職員が子どもたちに縄文時代から海水を使って行われた塩作りの歴史を解説。海藻や砂浜で塩水の濃度を高め、土器や鉄釜、鉄の鍋で煮て蒸発させた古代や中世の技術を紹介した。子どもたちは粘土をこねて、古墳時代の製塩土器をかたどった。
2日目は、子どもたちが職員の協力を得ながら、木炭で自分たちの土器を焼き上げた後、日本海から職員が運んできた海水を濃縮させた塩水を土器で煮て、塩作りを体験した。火吹き竹で火力を強めて水分を蒸発させ、ミネラル分の豊富な塩に仕上げた。塩の結晶がついた土器は、さましてそのままお土産に。長岡第七小5年の酒井陸仁君は「土器を作るのが難しかった。昔の人たちが塩を作るのはすごい大変だったと思う」と話していた。
【 2011年08月24日 11時16分 】
土器製塩の島・喜兵衛島製塩遺跡と古墳 (シリーズ「遺跡を学ぶ」) | |
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