ボトルキャップで途上国にワクチンを 向日の中学校

2010-09-01 17:27:47 | 会 party
京都府向日市物集女町の西ノ岡中が社会貢献活動の一環として、不要になったペットボトルのキャップを集めている。税制上の優遇措置が受けられる認定NPO法人を通して途上国にワクチンを送るためで、発案した生徒会本部役員が発送準備に汗を流している。

 本部役員6人のうちの多くは今年2月の生徒会役員選挙の際、地域や社会に役立つ活動を公約に掲げて当選したという。

 計画では、認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを日本委員会(JCV)」の協力団体にキャップを送る。協力団体はリサイクル業者への売却益をJCVに寄付。JCVはその寄付金をワクチンに換え、支援しているミャンマーやラオスなど4カ国に届ける。キャップは400個(1キロ)10円程度で、800個でポリオワクチン1人分という。

 西ノ岡中では6月からキャップ回収が始まった。職員室前の所定場所に、生徒らが次々とキャップを持ち込んでいる。保護者や地域住民も協力しており、物集女公民館における回収分を合わせ、これまでに約30キロが集まった。

 協力団体への発送専用箱が学校に届き次第、順次送っていくという。現在は生徒会本部役員が準備作業として、キャップのシールはがしや汚れたキャップを洗浄するための選別に取り組んでいる。

 3年生で生徒会長の野田英恵さん(14)は「この取り組みを通して、みんなで協力することの大切さや、世界は恵まれた国ばかりではないことを知ってほしい」と話している。

【 2010年09月01日 11時02分 】 京都新聞