ハイキングなどで親しまれている京都府京田辺市薪の甘南備山(標高221メートル)が、台風21号による倒木で遊歩道の多くが通行できなくなったことが18日に分かった。11月10日開催の「一休さんウオーク2018」の健脚コース(約17キロ)にもなっており、主催する実行委員会は同コースの中止を決めた。他のコースは実施する。
甘南備山は、神が隠れる地という意味がある。船岡山(京都市北区)と結ぶ南北線を軸に平安京が建設されたともされ、山頂付近に展望台が整備されている。
市や地元の薪甘南備山保存会によると、台風で山の木が根こそぎ倒れるなどして、三角点に行く「尾根の小径」などの遊歩道がふさがれた。神南備神社や展望台に向かう管理道路は通行可能で、遊歩道の木々の撤去作業を進めるという。
「一休さんウオーク」は、酬恩庵一休寺などを巡る初心者コース(約6キロ)と、大御堂観音寺や普賢寺ふれあいの駅なども巡る一般コース(約11キロ)を実施する。健脚コースを申し込んだ人には市が連絡してコース変更などの相談に応じる。問い合わせは同実行委事務局0774(64)1335。
【 2018年09月19日 09時56分 】