済生会京都府病院、移転作業本格化へ 29日から発掘調査

2018-11-04 13:16:24 | 創 creation

 済生会京都府病院が移転を計画している阪急西山天王山駅近くの土地の地権者23人でつくる「長岡京市下海印寺下内田土地区画整理組合」が26日、京都府長岡京市の認可を受けて発足した。埋蔵文化財の発掘調査や用地の売買交渉など、2022年度内をめどにした新病院の開業に向けた作業が本格化する。

 市によると、住民を主体とした土地区画整理事業は市内で2例目。今回の土地区画整理事業の対象地は、現在は主に農地となっている1万8千平方メートル。うち1万4千平方メートルを病院用地に転用し、残りは農地や公園とする計画で、地権者は、準備組合を組織して病院側と移転に関する協定を昨年6月に締結していた。

 組合は11月4日に設立総会を開き、今後の事業展開について確認する。準備組合理事長の山本啓治さん(69)は「ここまでは無事にこぎ着けることができた。周辺の住民も含めみんなが納得できる事業にしたい」と話している。現地は、伊賀寺遺跡の所在地に当たり、今月29日から発掘調査が行われる。

 新病院は、同市今里にある現病院が老朽化し手狭なために移転して建設する。計画では、地上7階延べ約2万6千~2万8千平方メートルに、現在と同じ23の診療科が入る。長岡京市は、新病院の建設に財政支援を行う方針を示している。

【 2018年10月27日 11時10分 】


竹の径・かぐやの夕べ、過去最多3万5千人来場 京都・向日

2018-11-04 13:11:51 | イベント

 京都府向日市の観光地「竹の径(みち)」をライトアップする「竹の径・かぐやの夕べ」が20、21日にあり、来場者が過去最多の3万5千人(市発表)を記録した。一帯やイベントの認知度が高まり、両日とも好天に恵まれたことが奏功したとみられる。

 2002年に始まったかぐやの夕べは、16年から2日間開催されている。これまでは悪天候が続き、来場者は同年の1万5千人が最高だった。今年も直前に台風21、24号が直撃して竹の径に被害が出たが、業者でつくる市竹産業振興協議会が本番までに補修を完了。両日は4千個以上の竹あんどんによるライトアップと催しが行われた。2日開催が定着したこともあり、多くの人が訪れたという。

 竹の径は、近年CMや映画のロケ地として活用され、観光客が増えている。市観光協会は、イオンモール京都桂川(京都市南区)で9月に初のPRイベントを開くなど、各地で積極的に広報を続けてきた。協会事務局は「竹の径の人気を再認識した。イベント以外にも日常的に来てもらえるよう、さらに努力したい」としている。

【 2018年10月26日 17時00分 】


迎春へ、はや鼻息荒く 干支の陶製ボトル製造最盛期

2018-11-04 13:08:56 | 創 creation

 来年の干支(えと)のイノシシをかたどるウイスキー陶製ボトルの製造が、サントリー山崎蒸溜(じょうりゅう)所(大阪府島本町山崎)で最盛期を迎えている。ボトルは封印して次々に箱詰めされ、一足早く迎春ムードを醸している。

 干支の陶製ボトルは1983年分から製造。「亥歳(いのししどし)ボトル」は今年が4回目。美濃焼の白地の両脇に華やかな松竹梅を描き、鼻先を突き上げた勇ましい姿。高さ19・4センチ、幅19・7センチ、奥行き13・1センチで、600ミリリットルのウイスキーを入れた。

 仕上げ作業ではウイスキーを入れたボトルを、流れ作業で栓に封印のシールを貼って傷や汚れがないかを確認。丁寧に底のざらつきを紙やすりで磨き布で拭き取り箱詰めしていた。

 作業は24日まで続き、1万6800本を製造。希望小売価格は8800円(税別)で、全国の百貨店やスーパーなどで販売する。

【 2018年10月23日 14時22分 】


謎の弟国宮、歩いて探る 京都・長岡京で催し

2018-10-16 12:36:33 | イベント

 継体天皇が遷都した弟国宮(おとくにのみや)の謎を探る散策イベントが14日、京都府長岡京市一帯であった。自著で推定地を示した研究者の解説などを通じて、参加者は地域の歴史に思いを巡らせた。

 NPO法人「長岡京市ふるさとガイドの会」の主催。約70人が市北部の遺跡などを巡った。

 弟国宮は518年に乙訓の地へ移されたとされるが、具体的な所在地は明らかになっていない。この日講師を務めた長岡京市埋蔵文化財センター理事の小田桐淳さん(64)は、自著で同市の今里、井ノ内周辺にあったと推定している。

 小田桐さんは井ノ内地区内にある角宮神社で、地理条件や豪族の古墳など導き出した根拠を紹介。「一帯は古い住居が残っており、発掘がほとんど行われていない。これからの解明に期待したい」と話した。

 参加した土井紀世さん(78)=同市河陽が丘=は「実際に歩いてみることで実感を持って学べた」と話した。

【 2018年10月15日 17時10分 】


宇治「歴史公園」市会委で僅差可決 京都・16日の本会議焦点

2018-10-16 12:33:43 | 政 governing

 京都府宇治市が新たな観光拠点と位置付け、2021年度開設を目指す「(仮称)お茶と宇治のまち歴史公園」整備運営事業を巡り、事業者との契約議案が12日夜、市議会9月定例会の建設水道委員会で、僅差で可決された。市議会では事業の進め方への賛否が拮抗(きっこう)しており、16日の本会議採決に注目が集まる。

 歴史公園は、宇治川太閤堤跡が07年に発見され、09年の国史跡指定を機に市が計画。京阪宇治駅近くの宇治川沿いに整備する。遺構を保存・活用する史跡ゾーン(約1・4ヘクタール)と、ミュージアムなどの施設を設ける交流ゾーン(約1・1ヘクタール)を設け、宇治茶の魅力や地元の歴史の発信、地域交流の拠点とする。

 費用は工事や用地取得に67億8千万円、維持管理・運営に20億6千万円。運営収入の14億2千万円を引き、市は全体事業費を74億2千万円とはじく。

 市は20年にわたり施設の設計や建設、運営を民間に委ねるPFI事業を初採用。今春、企業グループを優先交渉権者に選び、提案内容を明らかにした。

 これまでの審議で、複数の市議が、事業者の選定過程や提案について「非公開や黒塗りが多い」と批判、来場者数などの根拠にも疑問を示した。市は「提案は要求水準を満たしている」とする一方、「観光入り込み客数や観光消費額、税収の増加は一定、見込めるが、詳しい試算は困難」とする。

     ◇

 宇治市は本年度から4年で85億円の収支不足を見込み、事業の廃止縮小や公共施設利用料の一斉値上げに踏み切った。9月定例会では、歴史公園事業の見直しを求める請願が出され「市民サービスが大幅カットされる中、歴史公園は不要不急」との訴えが、請願者や市議からあった。

 この収支不足が判明したのは、公園事業に20年で25億4千万円の経費負担を確保する債務負担行為を盛り込んだ予算案が、3度目の提出で可決した昨年6月議会の後。市議は「厳しい財政状況を債務負担行為の議決前に聞いていたら、違う結果になったかも。隠していたのではないか」と市を追及した。

 市は「人口減や少子高齢化が進み、積極的な投資も重要。選択と集中で成長戦略に取り組みたい」と理解を求めた。また、交流ゾーン整備で国の補助を受けるために20年度末までの施設完成が必要として「逆算すると、契約の議決は今定例会がタイムリミット」(市幹部)と強調する。

 宇治市は17年度までに、公園事業へ42億3千万円を投入した。うち補助金は計25億2千万円で、交流ゾーンの用地取得に約8億円が入っている。

 契約議案が16日の本会議で否決された場合、市は「交流ゾーンの補助金は場合によっては目的外使用になり、国から返還を求められる恐れもある」。他にも、各種事業や関係機関へ広範囲に影響が及ぶとしている。

     ◇

 9月定例会で建設水道委員会は、午前7時前までの「徹夜議会」を含め2度、日程延長した。12日の委員会でも質疑が相次ぎ、午後9時45分すぎ採決。複数の議員が一時退席を表明するなど駆け引きもあったが、委員長(自民党)を除き、うじ未来1人、自民1人、公明党1人の計3人が賛成。共産党2人、京都維新・宇治1人の計3人が反対で賛否同数となり、委員長裁決で可決した。

 市の木下健太郎都市整備部長は「重みのある判断をいただいた。長年取り組んできた事業であり、16日の最終判断を待ちたい」と話した。

【 2018年10月14日 15時59分 】


災害時、コンビニの役割は 京都で講演、経験者語る

2018-10-16 12:29:49 | 習 learn

 災害時のコンビニエンスストアの役割を考える講演が11日、京都府京田辺市興戸の市社会福祉センターであった。熊本地震時に九州を担当していたファミリーマートの井上浩さん(現・宇治営業所スーパーバイザー)が自らの経験を語った。

 講演は、田辺署管内のコンビニ24店でつくる綴喜コンビニ防犯・防災対策協議会の総会に合わせて行われ、コンビニ店主ら関係者約20人が参加した。

 井上さんは、熊本地震時に福岡県で勤務していた。熊本県にある弁当やおにぎりの調理工場が被災、九州で米飯商品が欠品し、関西から運んだという。「被災地は発注もできなかったので、各店100個ずつなどの単位で配った。困っている人のライフラインになろうと動いた」と振り返った。

 災害対策基本法で「指定公共機関」にコンビニ大手が入ったことに触れ、「店としてお客さまを避難誘導する必要が出るかもしれない。木津川の決壊なども事前に想定しておく必要がある」と今後の課題を挙げた。

【 2018年10月12日 13時44分 】


「歴史公園」巡り紛糾、徹夜議会で決着つかず 京都・宇治

2018-10-16 12:27:02 | 政 governing

 京都府宇治市が市議会9月定例会に提案した「(仮称)お茶と宇治のまち歴史公園」整備運営事業を巡り、契約議案を審議する市議会建設水道委員会が紛糾している。当初は4日に採決予定だったが、市が「成長戦略」とうたう事業見通しに委員から批判が相次ぐ。日程延長した9日も、10日朝まで及ぶ異例の「徹夜議会」となったが決着が付かなかった。

 委員会は12日に再開するが、会期末の16日を控え、ぎりぎりの日程となっている。

 公園は市が2021年度開設を目指し、国史跡の宇治川太閤堤跡(2・5ヘクタール)に、修景茶園やミュージアムを整備する計画。市は約20年にわたり施設の設計や建設、運営を民間に委ねるPFI方式を採用。企業グループを優先交渉権者に選び、約25億4千万円の契約議案を提案した。

 委員会は委員長(自民党)を除き、共産党2人、自民、公明党、京都維新・宇治、市長の与党的立場である旧民進党系のうじ未来が各1人。共産、維新の委員は計画反対を明確にする。公明は過去に関連予算に反対した。

 4日の委員会は、公聴会開催や事業見直しを求める請願4件を審査。4年間で85億円の収支不足を見込む財政との兼ね合いや、経済効果、事業者の提案内容について、計画に反対する委員が市を追及。答弁の根拠や資料が不十分だとして中断が繰り返された。

 9日は公聴会開催の是非を巡り激しい議論に。午後11時すぎに請願を採決、賛否同数となり委員長裁決で不採択となった。10日午前2時すぎから議案審議に入り、午前7時前、3人目の委員の質疑途中で延会を決めた。12日も再び激論が予想される。市幹部は「大きな案件で、延ばすことはできない」と強調する。

【 2018年10月11日 17時00分 】


厳かに「名水汲上げの儀」 京都で「宇治茶まつり」

2018-10-16 12:18:01 | 祭 carnival

 茶の礎を築いた先人に感謝し、茶業振興を祈る秋恒例の「宇治茶まつり」が7日、宇治市宇治の宇治橋一帯で開かれた。狩衣(かりぎぬ)姿の茶業関係者が、茶をたてるための宇治川の水をくみ上げる「名水汲(くみ)上げの儀」を営み、厳かな儀式を橋上に詰めかけた観光客らが見守った。

 宇治橋の途中に設けられた「三の間」に午前9時ごろ、時代行列が到着。豊臣秀吉が宇治川の水で茶をたてて茶会を開いたとの伝承に基づき、小倉茶業青年団の2人が、つるべの先に付けたおけを宇治川に沈め、水をくみ取った。

 くんだ水は竹筒に移され、行列が近くの興聖寺へ運んだ。寺では新茶の茶つぼが口切りされ、茶道裏千家の金澤宗達業躰(ぎょうてい)が、届いた水で茶をたて、献茶した。

 この日は、宇治茶の振興を目指す「消費イベント」も同時開催された。府立宇治公園では、府南部や中丹地域産の茶の飲み比べや、石臼で茶葉をひく体験などがあった。飲み比べに参加した京都市右京区の橋本一郎さん(75)は「味の違いを見分けるのは難しかったが、どれもおいしかった」と笑顔で話した。

 宇治茶まつりは茶業関係者らでつくる奉賛会の主催。1933年に始まった後、一時中断し、51年の宇治市制施行時に「第1回」として復活し、今年で67回目。

【 2018年10月08日 11時09分 】


台風21号影響で給食工事遅れ 京都・作業員が不足

2018-10-08 10:19:06 | 創 creation

 9月4日に近畿地方を通過した台風21号の影響で、京都府の長岡第四中(長岡京市下海印寺)の給食設備の建設工事に遅れが生じている。作業員の不足が理由。このため、同校の給食開始が3学期の始まる来年1月から2月下旬にずれ込むことになった。

 長岡京市の公立中の給食は、長岡第二中が8月に近隣の長岡第十小の給食設備から届ける「親子方式」で始めた。開始時期が2番目となる長岡第四中は、学校敷地内に給食調理場を設ける「自校方式」を採用しており、鉄骨2階建て、延べ761平方メートルの設備の建設を今年2月に始め、同12月に完成する予定だった。

 ところが、台風21号は強風で多数の建物の損壊を引き起こし、近畿地方の各地で復旧や修理の工事が必要な事態となった。このため、長岡第四中の工事にも影響が出て、給食設備の完成は2月まで遅れることになったという。給食設備の工事は長岡第四中以外でも、長岡第三中などで遅れが出ているが、給食開始時期は当初の予定通りで済む見込み。

 同市教育委員会は、長岡第四中の給食について「3年生の卒業に間に合うよう、3学期中には提供ができるよう作業に努めるので理解してほしい」としている。

【 2018年10月07日 16時15分 】


夏の夜彩る、あんどんの原画ずらり 京都・伏見稲荷大社

2018-10-08 10:16:32 | イベント

 京都市伏見区の伏見稲荷大社の儀式殿で、昨年7月の本宮祭のあんどんに貼られていた絵の展示が行われている。四季折々の花や風景を描いた作品が並び、参拝者の目を和ませている。

 本宮祭は毎年7月下旬に行われる。祭りの間、境内には日本画家らの奉納画に彩られた約400個のあんどんが並び、夏の風物詩となっている。今回の展示では、280人が描いた397点の奉納画を画帳に仕立てて展示している。

 桜やコスモスといった季節の花や保津峡の風景画、源氏物語の一場面などを主題にした作品が並び、あんどんに貼られた状態とは異なる風情を味わえる。大社は「同じ絵でも異なる作品のように見える。祭りの時と見え方の違いを楽しんで」と話す。10日まで。入場無料。

【 2018年10月06日 09時30分 】