『地水火風空』

【TamuraTech Japan】のブログ

小児調整 おねしょ

2011-06-02 | 2011年
以前のブログでも、「小児の調整」と題して身体均整法的な子どもの身体への
アプローチを、ご紹介したことがありました。
(よければ、上のリンクから

また、これまでの自身の経験からもいえることですけれど、子どもの身体と
いうのは、実に素直です。
調子が良ければ良いなりに変化し、悪ければそれなりの状態をとります。
オトナの身体もそうではないのか…といわれると、オトナもそうではありますが、まあ
いろいろとこんがらがって現れますので




ここでいう「小児」とは、年齢でいえば大体3歳位から11~12歳位の間を
指しています。

このくらいの「小児」たちの起こす体調不良は、ほとんどの場合、「成長」のプロセスとして
の症状であり、何かのつまづきや葛藤などから起こるものも多くあります。

こう親御さんに申し上げてみると、

「ええ、子どもでも何か葛藤したりするのですか?」
「成長プロセスで具合悪くなるなんて、変です」

と反応されることも多いですが
そういう場合は「自分の子どもの時を思い出してみると、少しわかりませんか~」と、
明るく応対するように、しています。。



さて、それで…
今日は「おねしょ」について、少し。

たとえば、身体均整法では、「夜尿症」の項にて

1、左脚の可動制限
2、伏臥位(うつぶせ)で踵をお尻につけようとするとつかない
3、また、その時にお尻が浮いてしまう
4、左肘を肩につけるように曲げてつかない
5、脳下垂体
6、精神性

と大きく6つに分類しています。

これまでの経験上、「おねしょ」で困っているお子さんは、概ねこのどれかの傾向をもっています。
ピッタリ当てはまっている場合は、それに応じたアプローチ技術を数回施させていただければ、
まずは落ち着きます。
もちろん、ほかに医療的な処置が必要かどうかなどの見極めをしつつ、これといって
異常がなければ、ですけれど。


また、「おねしょ」には『6、精神性』の要素が大きく関わります。
多いのは、自分の下に弟や妹ができた場合にしてしまうもの。

かまってもらえないことへの反発。
いいしれぬ寂しさ、孤独感。
理性では「兄、姉であること」を受け入れながらも、深層に潜む羨望。

…など、人が人である以上あらかじめ備わるこれらの心理は、理性の薄れた就寝時には
起動してしまうもの、でしょう。

それは、誰にも責められるものでは、ないように思います。

私の場合、アプローチ技術はもちろん綿密な観察のうえで施させていただきます。
とはいえ、やはり大きな比重を占めるのは、親御さんの在り方。
そちらも同時に、アプローチとなりますね



「おねしょ」もまた、成長のプロセス。
考え方によっては「自分」と「自分以外」の関係性を学ぶ、よい機会ともいえます。

…意外と、やっているお子さん自身はあっけらかんとしていることも多いですよ、ね
そういう場合、「しちゃいけない」という強制は、それこそしちゃいけません、よ、ね

そのときは親御さんもまた、関係性を学ぶよい機会…になのかも、しれません。。。