たまびと日記

『何でも載せちゃうガラクタブログ』

観光地 忍野八海(おしのはっかい)

2013-05-15 | お出かけ
土曜日に雨が降ったので、翌日曜日に中央高速道から見た 富士 は、輝いていました。
連休のあと初めての日曜日なので、高速道路はガラガラ状態、平日よりすいています。
前方を走るのは自衛隊の車輌ですが、何十台もの集団で富士の演習場に向かっているところのようです。


朝は輝いて見えた 富士山 ですが、東富士五湖道路に入る頃には、こんな風にてっぺんしか見えなくなり、天気は良かったのに、この後はずっと雲に隠れていました。


最初に連れて行ってくれたのは、忍野八海(おしのはっかい) でした。


富士山の雪解け水が濾過され、湧水となって八つの泉を作っているとか。


このあたりが 『観光地忍野八海』 の中心になるのでしょう。




人工的に掘られた、八海に含まれない池のまわりに、たくさんの観光客がいます。
そして皆さん、ここでお土産を買って、八海を見た気になって帰られてしまうようです。


これは八海の一つ、菖蒲池 ですが、ちょっと沼のようになっています。
さっき賑わっていた池からは、すぐの場所なのに、観光客の姿はありません。


この池の近くで見た古民家をカメラに収めました。
もう何十年も前に、この地を訪れたことがありますが、今とはまったく違う風景でした。
こうした茅葺きの民家が並び、その間に透明度の高い池が点在していました。
お土産屋さんなんか一軒もなくて、それはそれは寂しいところでした。
その寂しい風景を愛した写真家たちが写した写真が世に知られ、やがてみんなが見に行くことになったのですが、ここまで変貌するとは予想していませんでした。

池のまわりは、お土産物を売る店で埋まり、それらの店に車を止めるようになっているのです。
数年前に訪れ、その変わりようを見た時には、腰を抜かさんばかりに驚きました。
すっかり観光地と化し、あの鄙びた風景は、どこにもなかったのですから。


山は昔のままに若葉で彩られていましたが、山もこの変貌ぶりを悲しく見ているような気がします。


そのほかの池を見るために、小さな川のほとりを歩きました。


銚子池 では、池の底から水が湧き出ている様子を見ることが出来ました。


川の中を見ている人がいたので、私たちも覗いてみました。


「まあ 可愛い
マガモの親子です。


子どもがいっぱいだ~~~   9羽かな


みんな無事に育ってね


御釜池(おかまいけ) は、小さな池ですが、透明度は高く、水が青く見えました。


池のほとりに ムラサキケマン が咲いていました。


この紫の花は ラショウモンカズラ(羅生門葛) でしょうね。




民家の玄関の上に、不思議な物がぶら下がっています。
これは ヒイチー という飾り物で、正方形の布を三角に縫い、中にモミガラを入れてあるそうです。


『ヒイチーは小正月の行事に道祖神祭が行われ、その折、家内安全、商売繁盛、無病息災、子授けなどの祈願をこめて上納したものです。それを祭りの後、各家庭で下げ受け、門口に掲げて魔除け、災難除けとしています』 だそうです。


そしてこれは、忍野村(おしのむら)の 道祖神 です。