たまびと日記

『何でも載せちゃうガラクタブログ』

八王子城跡

2013-05-13 | 八王子市 日野市
めじろ台の散策は、“いえびと”からの 「今、どこにいるんだ」 という電話で終わりました。
車に乗せてもらったのが午後3時だったので、「もう一ヵ所寄りたいところがあるんだけど・・・」 と切り出してみました。

私     「八王子城に行ってみたい」
いえびと  「八王子城は歩いて山道を登るんだろ?」
私     「途中まで車で入れると思うんだけど」

渋る“いえびと”を、なんとかなだめなだめ、連れていってもらうことになりました。

前方に、高尾駅に向かう中央線が見えています。


昔、頂上まで登った時に、ひどい頭痛に襲われ、「ここは落城した城跡なんだ」 と実感したことがあったので、ほんとは夕方は行きたくなかった。
でも一人で行くのは、もっといや。

八王子城跡 は、整備が着々と進み、広い駐車場が造られていました。

所在地   八王子市元八王子町3丁目


道路も歩きやすいように作り直されていました。
突き当たりの広場から山道を登ると、本丸があった山頂に行くことが出来ます。


北条氏照が普段生活の場にしていた 御主殿(ごしゅでん)跡 には、ハイキングスタイルじゃなくても行かれるので、今回はそちらの道を行く予定です。


八王子城 は、関東地方に勢力を持っていた北条氏の支城の一つですが、1590年(天正18年)6月23日、前田・上杉連合軍の攻撃によって、1日で落城したそうです。

平成時代に入ってから発掘した結果、さまざまな遺構が確認され、茶道具やベネチア産のガラス器の破片なども見つかったそうです。
御主殿に続く道であったと思われるところを整備して、歩きやすくしてあります。


背が高い ミミガタテンナンショウ がありましたが、その怪しげな姿に夕方出会うとギョッとします。


こちらは、儚げに咲く キケマン ですね。


セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草) は、明治時代に渡来した中国原産の植物だそうです。
真っ白いイチリンソウ(一輪草)も咲いていたのですが、写真に撮ったら白がとんでしまい、載せることができませんでした。


ここが 御主殿跡 と思われる広場のようです。
豊臣秀吉の軍勢に攻められて落ちた城ですが、豊臣滅亡後は徳川家の直轄領となり、明治時代以降は国有林になったので、開発に巻き込まれることもなく、落城当時のままに保存されていたようです。


山には、薄紫の藤の花が静かに咲いていました。


御主殿跡 のすぐ下の谷に滝があり、御主殿の滝 と呼ばれています。


落城した時に、女性や子どもまでも自刃して滝に飛び込んだと伝えられ、花が手向けられています。


帰り道で、薄暗い城跡に似合わないおしゃれな犬に出会いました。
飼っている方は、古武士のように重みのある、素敵な方でしたが。


渡ることは出来ませんが、風情ある橋があります。


そんなに古い橋ではないようですが・・・読めません。


橋の名前も読めません。
どなたか読んでくださると嬉しいです。


ちょっと大き目の虫が歩いていました。
翅が退化して飛べないらしい ヤマトオサムシ だと思います。