奈良時代中期、天平13年(741年)、仏教の力で国を安定させようと考えた聖武(しょうむ)天皇は、全国60余国に国分寺(僧寺)と国分尼寺を建立する詔(みことのり)を発しました。 広大な武蔵国分寺の跡地については、今も学術調査が続いています。 |
伽藍は数百年の盛衰を経た後、元弘3年(1333年)、新田義貞の軍勢が鎌倉幕府の討伐を目指した分倍河原(ぶばいがわら)の合戦で焼失したといわれています。 今は金堂址と書かれた小さな石碑と、いくつかの礎石があるばかりの原っぱですから、気付かずに通り過ぎてしまうかもしれません。 |
陽だまりに野良猫が数匹いるばかり、あとは何にもありません。 ここに立った人が、自由に空想をふくらませることができる、この大きな空間に感謝します。 |
国分尼寺(こくぶにじ)は、国分寺からは少し離れた、現在の府中街道の西側にありました。 |
以前行った時は発掘の途中でしたが、今は市立歴史公園として整備されています。 ここも建物遺構が表示されているだけで、誰でも自由に入れます。 |
国分寺から国分尼寺へ向かう途中、市立第四中学校の中に 国分寺市文化財資料展示室 があります。 部屋は建物の北側にあり、入り口が道路に面していて入りやすいし、無料なので覗いてみてください。 付近から見つかった 銅造観世音菩薩隆立像 や 緑釉花文皿(りょくゆうかもんざら) などが、展示されています。 国分寺市西元町3-10-7 |
武蔵国分寺の規模を示す 写真 があるのですが、大きな写真なので別表示にしました。 |
現国分寺の門を出たら右折して、隣にある 仁王門 にも立ち寄りましょう。 宝暦年間(1751~1763)に造られたそうです。 | |
阿・あ(口を開いている)、吽・うん(口を閉じている)二体の仁王像は、享保3年(1718年)に造立されたものですが、作者は不明のようです。 | |
阿(あ)は口を開いて出す声、吽(うん)は口を閉じて出す声であり、全てのものの始めと終りを表しています。 | |
仁王門をくぐって石段を上った奥に 薬師堂 があります。 安置されている 木造薬師如来坐像 は、平安時代末期から鎌倉時代初期の制作と考えられ、国の重要文化財に指定されています。 毎年10月10日に一般公開されているそうです。 | |
薬師堂の前の道を西へ進むと、八幡神社に出ます。 ここの石段から下の道路に下り、南へ進むと 武蔵国分寺跡地 です。 次回は武蔵国分寺跡地を掲載します。 | |
国分寺市教育委員会が作ったパンフレットの中に、わかりやすい地図があったので、取り入れました。 見たい方は ここ をクリックしてくださいね。 |
江戸時代創建の新しい 国分寺 です。 江戸時代なのに、なぜ新しいというのか?・・・・・それはこのお寺の南に、天平の時代に建立された 武蔵国分寺 の跡が広がっているからです。 天平と比べれば、江戸時代なんて、つい最近じゃありませんか。 東京都国分寺市西元町1-13-16 | |
楼門がありますが、これは明治28年に別のお寺から移築されたそうです。 門前に立っているのは友人ですが、本人は写されていることにまったく気がついていません。 これを見たら、「出演料よこせ!」 のメールが来ると思います。 | |
境内に万葉植物園があります。 住職が万葉集に出てくる植物をコツコツと集めたもので、和歌と共に植物の名が記された札が立てられています。 |
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境内の右手奥に 国分寺市文化財保存館 があります。 小さな建物ですが、無料なので覗いてみてください。 天平の武蔵国分寺がどんなに広大だったか想像できる復元模型や、発掘でみつかった瓦などが展示されています。 | |
前回最後の写真でご紹介した湧水源の向かい側に 真姿の池 があります。 東京都国分寺市西元町1-13 | |
病のため醜い姿になってしまった玉造小町(たまつくりのこまち)という女性が、お告げを受けてこの水で身を清めたところ、元の美しい姿に戻ったという伝説がある池です。 | |
左の写真の男性は、空(カラ)の大きなポリタンクを引いています。 これから水を汲みに行くところのようです。 | |
お鷹の道の終りにテーブルとベンチがあります。 暖かな日には、お弁当を持っていって、ここで休憩するといいと思います。 左の白壁は 最勝院国分寺 というお寺です。 次回はこのお寺をご紹介します。 | |
小道近くには大きな農家が数軒あり、新鮮な野菜を売っています。 | |
お鷹の道に入る前に、招福表札 と書いてある案内板に従って左折すると、 表札の山崎商店 があります。 お店の佇まいは独特で、ここだけ風さえ止まってしまいそうな雰囲気です。 | |
春に友人と桜を見に行った時、「秋になったら、お鷹の道をご案内するわね」 と、約束しました。 「暑い、暑い!」 とボヤキながら猛暑を乗り切り、ふと気がつけば11月も半ば過ぎ・・・・・「やばい!」 とあわてて友人に電話し、先週の土曜日、共にお鷹の道へ出かけました。 JR中央線 『国分寺』 駅の南口に下車します。 駅から南に歩くと、不動橋 という小さな橋があります。 下を流れるのは 野川 です。 先日紹介した 日立中央研究所 から流れ出したあの川です。 国分寺の駅前にある お鷹の道 の案内板を見てから歩き出すのがいいと思います。 案内板の写真は ここ をクリックすると見ることができます。 | |
この橋の近くに 不動明王 と刻まれた石があるのですが、植木に埋もれていて、捜すのに手間取りました。 | |
橋を渡って右折し、住宅街をしばらく歩くと、小川沿いの小道に出ます。 これが お鷹の道 です。 江戸時代、国分寺市内の村々は、尾張徳川家のお鷹場に指定されていたそうで、そこからこの道を お鷹の道 と呼び、今では整備された遊歩道になっています。 | |
全長3キロほど、気持ちの良い小道が続きます。 | |
途中を右折し、小川が湧き出る場所に向かいます。 | 石垣の下から湧き出る水は、昭和60年に環境省から名水百選に選ばれたそうで、水を汲む人が次々と訪れています。 |
次回は 真姿の池 から、ご紹介します。・・・・・また長くなりそうな予感。 |
夏の猛暑のせいなのか、庭のボケに実がた~っくさん生りました。 左がボケの実、右はミカンです。 ミカンはボケの実の大きさをお伝えするために置いてみました。 ボケの木に、ミカンが生ったわけではないので、ご心配なく。 いい香りがするまで木で熟させ、砂糖漬けにしました。 水は加えていないので、濃いボケシロップができたようです。 お湯でわってジュースとして飲むつもりです。 あゝ・・・これで私のボケが少しでも改善すればいいのにな~ |
砂糖漬けにするために輪切りにしたところ、現れた断面の造形美に驚きました。 まったく自然がすることにはかなわないと脱帽です。 |
国分寺市にある日立中央研究所の敷地の中に、武蔵野の面影を今に残す庭園があります。 日立中央研究所では、この庭園を春と秋の年2回、無料で開放しています。 庭園開放の詳しい情報は、日立中央研究所庭園 を見てくださいね。 住所 国分寺市東恋ヶ窪 1-280 JR中央線『国分寺』駅下車 徒歩7分 駐車場 無し | |
正門を入るとすぐに橋を渡ります。 この橋の名前は へんじん橋・・・・・『変人橋』 と思うでしょ? これが結構 「中(あたら)ずと言えども遠からず」 なんです。 詳しいことは こちらのページ を見てくださいね。 | |
橋の下は、鬱蒼とした森です。 突然、街から山に迷い込んだような感じです。 | |
敷地の中に、大昔の多摩川の浸食によってできた国分寺崖線(ハケ)があり、清らかな水が湧き出ています。 園内のあちこちから湧き出る水は1日に3万トンにもなり、野川の源流の一つになっています。 | |
湿地帯を改造して作られた大池に、湧出した水が集まってきます。 | |
こぶ白鳥が住んでいます。 | |
深い森に迷い込んだ気がするわりには、人がいっぱい歩いています。 | |
日立のお庭ですから、さりげなく最新の大型テレビなど置いて、宣伝しています。 | |
1日の入場者数は、3,000~4,000人だそうです。 春は桜も咲くので、6,000人ですって。 赤ちゃんからお年寄りまで集まって、それはそれは賑やかでした。 たくさん鳴いている小鳥の声も、人の話し声に負けていました。 でも、「来年の春も行こう!」 と思っている私です。 | |
スィーツのお店をご紹介します。 『TeA CoZY ティーコジー』 ドアを開けると甘い香りに包まれます。 | |
住所 東京都立川市柴崎町2-10-14 営業時間 10:00~20:00 駐車場 なし (近くにコインパーキングがあります) | |
パティシエは 『TVチャンピオン』 にも登場しました。 『ジャパン・ケーキ賞』 などの賞状もさりげなくウィンドウに・・・・・ | |
店内でお茶することもできます。 | |
買ってきたケーキで~す。 ↓ 甘さ控えめ、上品なお味でした。 | |
長野県千曲市のりんご園に、りんごをもぎに行ってきました。 今年のりんごは小さめですが、味はとてもいいようです。 息子に運転を頼んだら、小雨がパラつく肌寒い日に行くことになり、きれいな紅葉の写真が撮れませんでした。 もっとも今年は、夏の猛暑の影響で、紅葉がすっかり遅れているようです。 |
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下の写真は、リンゴ園付近の山里の風景ですが、例年のような鮮やかな赤や黄色にはなっていないようです。 この近くには、深沢七郎の小説『楢山節考』によって私でも知っている、姨捨(おばすて)伝説の山 冠着(かむりき)山 があります。 車中でこの話になった時、息子が私に向かって何と言ったか・・・・・ 皆様、ご想像の通りです。 「じゃあ、ここらに置いていくか」 | |
付近で見つけた青い実は アオツヅラフジ(青葛藤) です。 | |
小さな実の径は、1センチにも満たないでしょう。 | |
同じ場所で見つけた ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸) です。 これは多年草で、この実もとても小さくて、8ミリほどだと思います。 | |
チャーリーは、我が家のNO.3の男です。 ふさふさとした長い毛が自慢のアメリカン・コッカー・スパニエルですが、“いえびと”に美容院に連れて行かれ、丸裸のこんな惨めな姿で戻ってきました。 美容院のサービスで、帽子を被せられ、写真まで撮られてすっかり戸惑い気味です。 年齢は8歳ですから、いいかげんオヤジなはず、これから寒さに向かうというのに、何と哀れな姿なんでしょう。 お気の毒に。 |