めじろ台の散策は、“いえびと”からの 「今、どこにいるんだ」 という電話で終わりました。
車に乗せてもらったのが午後3時だったので、「もう一ヵ所寄りたいところがあるんだけど・・・」 と切り出してみました。
私 「八王子城に行ってみたい」
いえびと 「八王子城は歩いて山道を登るんだろ?」
私 「途中まで車で入れると思うんだけど」
渋る“いえびと”を、なんとかなだめなだめ、連れていってもらうことになりました。
前方に、高尾駅に向かう中央線が見えています。
昔、頂上まで登った時に、ひどい頭痛に襲われ、「ここは落城した城跡なんだ」 と実感したことがあったので、ほんとは夕方は行きたくなかった。
でも一人で行くのは、もっといや。
八王子城跡 は、整備が着々と進み、広い駐車場が造られていました。
所在地 八王子市元八王子町3丁目
道路も歩きやすいように作り直されていました。
突き当たりの広場から山道を登ると、本丸があった山頂に行くことが出来ます。
北条氏照が普段生活の場にしていた
御主殿(ごしゅでん)跡 には、ハイキングスタイルじゃなくても行かれるので、今回はそちらの道を行く予定です。
八王子城 は、関東地方に勢力を持っていた北条氏の支城の一つですが、1590年(天正18年)6月23日、前田・上杉連合軍の攻撃によって、1日で落城したそうです。
平成時代に入ってから発掘した結果、さまざまな遺構が確認され、茶道具やベネチア産のガラス器の破片なども見つかったそうです。
御主殿に続く道であったと思われるところを整備して、歩きやすくしてあります。
背が高い
ミミガタテンナンショウ がありましたが、その怪しげな姿に夕方出会うとギョッとします。
こちらは、儚げに咲く
キケマン ですね。
セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草) は、明治時代に渡来した中国原産の植物だそうです。
真っ白いイチリンソウ(一輪草)も咲いていたのですが、写真に撮ったら白がとんでしまい、載せることができませんでした。
ここが
御主殿跡 と思われる広場のようです。
豊臣秀吉の軍勢に攻められて落ちた城ですが、豊臣滅亡後は徳川家の直轄領となり、明治時代以降は国有林になったので、開発に巻き込まれることもなく、落城当時のままに保存されていたようです。
山には、薄紫の藤の花が静かに咲いていました。
御主殿跡 のすぐ下の谷に滝があり、
御主殿の滝 と呼ばれています。
落城した時に、女性や子どもまでも自刃して滝に飛び込んだと伝えられ、花が手向けられています。
帰り道で、薄暗い城跡に似合わないおしゃれな犬に出会いました。
飼っている方は、古武士のように重みのある、素敵な方でしたが。
渡ることは出来ませんが、風情ある橋があります。
そんなに古い橋ではないようですが・・・読めません。
橋の名前も読めません。
どなたか読んでくださると嬉しいです。
ちょっと大き目の虫が歩いていました。
翅が退化して飛べないらしい
ヤマトオサムシ だと思います。