午前中用事を済ませ、小雨降る中、バス停まで歩いていると
年配の女性に声をかけられた。
女性 「あのー ○○駅か、スーパー○○に行きたいんですけど・・・」
たまびと 「えぇっ? 遠いですよ。
それに○○駅は、今歩いてこられた方ですけど・・・」
女性 「○○街道の何とかいう和菓子屋さんに行こうと思って
家を出たんだけれど・・・
歩いているうちに迷子になっちゃって、
もう一時間くらい歩き回って疲れちゃった。」
(あ゛ーーー バス行っちゃったーーー)
失礼ながら (認知症かしら?) という憶測が頭に浮かぶ。
女性 「タクシーに乗りたいから、すいませんけど
タクシー呼んでください。」
とガマグチを開ける。
一万円札が2枚、きちんと折りたたんで入っている。
たまびと 「あー そんなの見せなくていいですから。
しまって、しまって。」
女性 「いえ、あなたにお礼をしなくちゃ。」
(えーー? 一万円?)
女性 「ちょっとこれ、くずしてきます。」
(なんだ 違うのか。 これは認知症じゃないな。)
たまびとがタクシー会社に電話をしている間に、
たまびとのバッグに千円札を押し込んだ。
たまびと 「今、タクシー、来ますから。
お礼なんていりませんから。」
女性 「いえ、親切な人に出会えて良かったです。
何度も道を尋ねたけど、みんな、あっちとかこっちとか言うだけだから
よけい迷っちゃって・・・・・
ほんとうに助かりました。ありがとうございました。」
(ただのおせっかいなおばさんなんだけど・・・・・千円貰っちゃった!)
みんな、つっこんで。 「貰うなよー!」