啄木歌碑は国内に160基ほど建立されていますが、その歌碑と建立年、所在地を、前報に続き、建立年順に掲載します。
31.大泉院の歌碑
「 ふるさとの寺の御廊に 踏みにける 小櫛の蝶を夢にみしかな」
昭和40年11月 建立
岩手県八幡平市平館新山
32.平岸林檎園の歌碑
「 石狩の都の外の 君が家 林檎の花の散りてやあらむ」
昭和41年10月 建立
北海道札幌市豊平区平岸
33.天神山公園の歌碑
「 愁ひ来て 丘にのぼれば 名も知らぬ鳥啄めり赤き茨の実」
昭和41年11月 建立
岩手県大船渡市盛町
34.小奴碑
「あはれかの国のはてにて 酒のみき かなしみの滓を啜るごとくに」
「小奴といひし女の やはらかき 耳朶なども忘れがたかり」
「舞へといへばたちて舞ひにき おのづから 悪酒の酔ひにたふるるまでも」
昭和41年12月 建立
北海道釧路市南大通
35.森さん宅の歌碑
「故郷の山二向かひて言ふこと那し ふるさと能の山はありが多起か那」
昭和45年5月 建立
岩手県盛岡市中堤町
この歌碑は、盛岡の「オームラ洋裁専門学校」前にありましたが、学校閉校後、高松の池畔に移転、その後、矢巾温泉「イーハトーブの森」に移転、平成26年に現在の盛岡市中堤町の森さん宅の道路に面したところに移転されました。
36.岩手山御神坂登山口の歌碑
「 岩手山 秋はふもとの三方の 野に満つる蟲を何と聴くらむ」
昭和46年8月 建立
岩手県雫石町
37.雫石高等学校の歌碑
「病のごと 思郷のこころ湧く日なり 目にあをぞらの煙かなしも」
昭和47年7月 建立
岩手県雫石町
38.港文館前の歌碑
「さいはての駅に下り立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入りに」
昭和47年10月 建立
北海道釧路市大町
39.朝日新聞社跡の歌碑
「京橋の瀧山町の 新聞社 灯ともし頃のいそがしきかな」
昭和48年4月 建立
東京都中央区銀座
40.旧玉山公民館の歌碑
「ふるさとの 山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山は ありがたきかな」
昭和48年7月 建立
岩手県盛岡市日戸