啄木歌碑は国内に160基ほど建立されていますが、その歌碑と建立年、所在地を、前報に続き、建立年順に掲載します。
21. 氷上神社参道の歌碑
「命なき砂のかなしさよ さらさらと にぎればゆびの間よりおつ」
昭和32年7月建立
岩手県陸前高田市
22. 平舘駅前の歌碑
「たはむれに母を背負ひて そのあまり軽きに泣きて 三歩あゆまず」
昭和32年12月建立
岩手県八幡平市平舘
23. 啄木小公園の歌碑
「潮かをる北の浜辺の 砂山のかの浜薔薇よ 今年も咲けるや」
昭和33年10 建立
北海道函館市大森浜
24. 稲荷山山頂の歌碑
「霧ふかき好摩の原の 停車場の 朝の虫こそすずろなりけれ」
昭和35年6月建立
岩手県盛岡市好摩
25. 宝徳寺の歌碑
「ふるさとの寺の畔の ひばの木の いただきに来て啼きし閑古鳥!」
昭和36年4月建立
岩手県盛岡市渋民
26. 愛宕公園の歌碑
「潮かをる北の濱辺の 砂山のかの浜薔薇よ 今年も咲けるや」
昭和37年5月建立
青森県野辺地町
27. 盛岡駅前広場の歌碑
「ふるさとの山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」
昭和37年11月建立
岩手県盛岡市盛岡駅前
28. 本町中学校の歌碑
「あたたかき飯を 子に盛り 古飯に湯を かけたまふ 母の白髪」
昭和39年建立
神奈川県秦野市富士見町
29. 平館の歌碑
「かの家の かの窓にこそ 春の夜を 秀子とともに 蛙聴きけれ」
昭和39年12月建立
岩手県八幡平市平館
30. 大泉院の歌碑
「わが父は 六十にして家をいで 師僧のもとに聴聞ぞする」
昭和40年11月建立
岩手県八幡平市平館