たかしの啄木歌碑礼賛(続)

啄木歌碑およびぶらぶら旅

盛岡まち散歩(7)

2021年04月20日 | ぶらりぶらり

奥州街道

奥州街道は江戸時代の江戸・日本橋を起点とする五つの陸上交通路のひとつで、盛岡を経て青森までの道路です。
前回は岩手銀行赤レンガ館まで来ました。赤レンガ館を出発すると間もなく信号があり、ここをまっすぐに進むと、左側に森九商店(茣蓙九)があります。茣蓙九は盛岡市景観重要建造物になっています。
 
 

森九商店(茣蓙九)

 

茣蓙九は江戸時代後期の文化13年(1816)に創業した紺屋町にある商家で、盛岡市を代表とする町屋建築です。その後、建物が増築された、時代背景による工法や素材などバラバラですが、格子窓や隣家との境にある土壁、中津川沿いに連なる土蔵群など印象に残る風景を醸し出しています。この建物は、江戸時代後期、明治中期、明治末期と次々に建てられたもので、藩政時代からの商家の姿を今に伝える建造物です。茣蓙九(森九商店)は江戸時代後期から明治時代にかけての町屋建築の遺構として貴重で城下町らしい町並み景観に大きく寄与している事から盛岡市の景観重要建造物に指定されました。

茣蓙九で買い物(話しを聞き)をし、さらに進んで行くと十字路の信号があり、その角に紺屋町番屋があります。紺屋町番屋も盛岡市景観重要建造物になっています。

 

紺屋町番屋

 

 

紺屋町番屋は大正2年に消防番屋として建てられました。木造2階建て、寄棟、金属板葺きの建物で外壁は下見板張り、窓は縦長の開き扉が採用されています。屋根の上には望楼が設えられ、現在は高い建物が周囲に乱立して見通しが利きませんが、当時はかなり遠くまで望めたのではないでしょうか。1階のシャッター部が改造されている他はあまり大きく変化がなく、消防施設の変遷を知る建物として貴重な事から、盛岡市の景観重要建造物の指定をうけました。番屋の手前が東北電力盛岡支店、その向かいが白沢せんべい店です。美味しい煎餅ですので、お寄りください。

 

白沢せんべい店