介護されし者

介護を受ける武久ぶくの視線

今、思えば、、、

2015-09-10 17:32:35 | 武久の視線
介護度5の僕は在宅生活が始まって以来、訪問入浴を利用している
障害者になって十数年、陰部を他人から洗ってもらっている


4.50の男が陰部を他人から洗ってもらう、どんな身体になっても恥ずかしくない訳がない
いや、たとえ高齢者の方でも、入浴介助で恥ずかしい思いを抱く方は、居るのかも知れない


しかし、介護サービスを利用すると、規則のように同性介護を押しつけられる場合が多い
男が、男から陰部を洗ってもらう、僕にとってはとても恥ずかしい事だった


結局、その当初は年配の女性職員から陰部を洗ってもらうことで落ちついた
しかし、なぜ?訪問入浴を利用した時点で、妻も僕の介護で家に居たのだから


陰部洗浄が男性職員?女性職員?という前に、なぜ配偶者による陰部洗浄という選択肢を提示してくれなかったのか?と今は思う
パワリハビリデイに通った4年間でも、ずっと陰部洗浄の事は尾を引いた


利用前に条件にした入浴介助は年配の女性職員、その要求も数か月は通ったが、職員のローテーションの都合からと
半年ぐらいで、若い子や、新入社員まで僕の入浴介助に関わった


中には「武久さんはわざと私たちに陰部を洗わせているんでしょ」と言う年配の新人さんも、、、


羞恥心からトラブルを起こした僕は、強制的に男性職員のみの入浴介助となった
それでもリハビリしたい僕は、恥ずかしいと感じながらも、しょうがないと通った


しかし、摘便にも新人看護師さんがローテーションに加わって来るようになった
事件はそんなとき起こり、そのパワリハデイを僕は利用禁止となった


その後、今の生活、訪問入浴を利用はしているけれど、陰部は妻から洗ってもらっている
訪問入浴の利用者の陰部洗浄の選択肢に、居るのであれば配偶者という選択肢もあっていいと思う


介護サービス、、、業者側の都合、マニュアル、規則などを利用者に押し付けるのではなく
もっと利用者、利用者家族と話し合いで決められる事を含む、柔軟なサービスであって欲しい。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする