ぶく塾

介護を受ける者として感じたことを徒然に

癒し系

2015-06-24 10:03:12 | 武久の視線
デイサービスに通ってた頃によく耳にした「かわいいばぁちゃん」「かわいいじぃちゃん」
認知症の利用者の言動を「うけるぅ~」「○○さんおもしろーい」タメ口なんてあたり前


和気あいあいのフレンドリーな空間

そう思えるのは、介護する側だけなのだと思う



この高齢者の方たちはあなたたちの
かわィィ、うけるぅ~、いやされるぅ~、おもしろーい、のために生きているのではないのだ


そんな光景を見ていた不快な僕は、相談員とやらに、所長に「親しき仲にも礼儀あり、の介護じゃないの?」と伝えていたが改善はしなかった


そのフレンドリー、癒し系?、かわいい、おもしろい、、、みたいな視線が、僕みたいな中途障害者にも注がれるのにはまいった
口の周りの食べかすを指でぬぐわれたり、入浴介助の時、顔を洗いながら頬をムニュムニュされたり、、、


数人から「武久さん、だーい好き」とか、「うふ、かわいい武久さん」とか、「武久さんと会えない日はさみしい」とかとか、、、
当然、彼女らは介護視線の延長の言葉なのだが、言われた僕は、一丁前の男性に扱われた、と思い込み舞い上がった苦い経験がある




僕も、おじぃちゃんおばぁちゃんも、他人を癒やすために存在しているのではないのだ。





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