田舎生活実践屋

釣りと農耕の自給自足生活を実践中。

ごうりんさん・いのこさん、田の神が山に帰る日 (2020/11/25)

2020-11-25 18:54:01 | ルーツはここに?
行き帰り電車~折り畳み自転車で竹田農園に一仕事しに行きました。

 自転車で渡った今川、堰でサギとカモが仲良く、小魚を狙っていました。


 今年最後の種蒔きが今日の目的。
グリーンピースの種蒔で、これが終われば、来年の2月末の春じゃがの植え付けとニンジンの種蒔きまで畑は暇で、時々、里芋やヤーコン、ジャガイモ等食べる分を収穫するだけで、気楽。
 
 グリーンピースの畝はあらかた昨日作っていたので、溝の土を掻き上げて、畝の形を整えて、種まき。(冒頭)
 昨日の新聞に、昨日は旧暦の10月10日で、農作業が一段落し、田の神様が山に帰る日と昔から言われているとのこと。
 東北から関東にかけて、「10日夜(とうかんや)」と呼んで、里芋の茎を藁で固く巻いて地域の子供達が歌いながらこれで地面を打ちたたいて回る風習があるとのこと。
 私の郷里の愛媛県今治でも、同じ日に「ごうりんさん」と言って、丸い石を10本近くのロープで結び、10人近くの子供たちが、各家庭を回り、この石を地面に打ち付けて、穴を開ける行事があった。
 小学校低学年の頃で、母方の実家に遊びに行っていた時、ちょうどこの「ごうりんさん」で私のいっしょに仲間に入れてもらって、撞いて回り、行く先々でお菓子をもらった記憶。
 空いた穴は、大事な穴と、そのままにしていた。
 今治では、すたれていたが、10年ほど前から復活させたとのこと。
 新聞では、地面をたたくのは、田の神様が去った後、モグラやネズミが地面を荒らさないようにとの意味があるらしい。
ゴーリンさんの時のはやしの歌は、「いーちぶ、にーぶ、さーんぷ桜のしーぶの木、ごーよのまーつのムーコの木、なーなつ(忘れた)・・・とーでとったごーりんさん、この家繁盛せい、男のこーが生まれるよーに」といったもの。
 復興した今治のごーりんさんの歌もこれとほほ同じ。

 小学校の低学年で、意味は分からないが、家々の前に石で穴をあけたら、ありがとうと言われて、お菓子もくれたと、ワクワクした行事だと今も思っていたが、意味が、農作業が今年は一段落したと、ホッとした気分を皆で分かち合ったのだと、知った次第。
 10歳の時のごーりんさんの記憶と、71歳の今の今年の種蒔き、苗植え付け終了! の解放感が結び付いていたのだと、発見した一日でした。

 妻に、ごーりんさん、いのこさんというのは、行橋でもあったのかと聞くと、小さいとき近所の男の子たちが、藁を巻いた束を地面に打ち付けていた記憶があるとのこと。
 私のと同じ、60年以上前の記憶。
↓ 11/24の日経新聞(そのまま使うのはやや問題、読むのは少数の釣りバカオヤジなので御免)


 お昼は、薪を作り、一人バーベキュー。


 日も暮れるのが早くなり、帰りの自転車で見た、農園周辺は、15:30分なのにもう夕暮れ。

 
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