温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

世界は分けてもわからない 読了

2009-09-21 14:02:39 | 

さっき福岡伸一先生の「世界は分けてもわからない」を読了したい。
私はあまり速読派でなく、この本もなんだかんだで数週間かかって読了。会社の昼休みに20~30分読むなんてことを積み重ねた結果だからしょうがない。
で、今日は、また休みだし、TVはおもしろくないし、少しでも読んでおこうと読み出したら、残り半分くらいだったけど一気に読んでしまった。
以下のアマゾンから引用した感想にもあるように、後半のスキャンダルがらみの話が凄く面白いのが原因。
ちょっとしたミステリーより面白い、最初はガン細胞の究明みたいな美談かと思ってワクワクして読んでいると最後になんとどんでん返しがある。
おもしろい!。

この福岡先生の本は以前の「生物と無生物のあいだ」でも同じだが、文章が上手なんだと思うが、非常にスムーズに読める。
しかし、細胞関係の化学式や○○酸などの専門用語はどうしても少し読み飛ばさないと理解不能。
そんな中でも、「生物と無生物の間」ではDNAの基本的なことは理解できたような気がするし、今回のこの本では、ガン細胞の増殖や人の細胞の機能などを少しは理解できたような気がする。
これは、先生が、この分野のことを本当によく知っていて、素人でも理解できるような平易な表現で書いているからだと思う。
本当によくわかっている人は、素人にもわかりやすく噛みくだいて説明できるという好例でしょう。

私の理解したのは以下の通り。

細胞というのは、DNAで生まれから個体が形成されるまでのすべてのプロセスがきっちりと書かれているわけではなく、ここの細胞が、隣の細胞とお互いに空気を読みながら、お互いがどの臓器になるかをDNAというカタログからパーツを選択するように、コミュニケーションを取りながら形成していくと言うこと。
A細胞さんが、肝臓になるのなら、私は腎臓にみたいな感じかな?
これは、この本を読む前に抱いていたイメージを全く覆す内容だった。

それに対し、ガン細胞はこの空気がよめない、どんどん無意味に増殖していく細胞。
だからやっかいだし、人間の基本的な部分が狂ってしまったものだから、そう簡単には克服できないのがわかったような気がする。
ガン細胞究明にまつわるスキャンダルは、DNA発見にまつわるスキャンダルと同様、驚くべき話だ。
このあたりも、関連した本を読んでみたくなる。探してみよう!。
DNAといい、このガン細胞といい、生化学あるいは細胞学?みたいな領域では、こういう話が他にもあるのかな?

この本の中で、細胞学者(研究者)が自分の仮説を検証、証明するために事件をしていくプロセスが詳しく語られているが、私のようなエンジニアには、ひとつひとつの行程を絵に浮かべて、非常に興味深くワクワクしながら読んだ。
プロセスを疑似体験するような感じ!。
文化系の方は、このあたりは冗長できついかも?
Amazon.co.jp: 世界は分けてもわからない (講談社現代新書): 福岡伸一: 本
この書籍の白眉は第8章以降の細胞のがん化を巡る科学界の
一大スキャンダルの話題だと思います

「世界は分けてもわからない」の面白さ - mmpoloの日記
「世界は分けてもわからない」: KAZのひとり言
ひろの東本西走!?: 世界は分けてもわからない (福岡伸一)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿