温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

飛行機の中でバードマンを見た。~今までにないなかなかすごい映画~

2015-04-24 15:09:56 | 映画、TV、ミュージカル、エンタ
先週の火曜から今日まで約10日間のドイツ出張から帰ってきました。
行きは乗り継ぎ便のキャンセルがあり、帰りは定刻通りだとオランダスキポールでの乗り継ぎが1時間半弱だったので30分も遅れるとやばかったんだけど、スキポールにはすこし早めに着いたくらい順調でした。

ただ、飛行機内はよくあるんだけど、空調の温度コントロールがうまくいかないみたいですごく寒かった。今までで一番寒いくらい。

飛行機内では映画を3本ほど楽しんだ。まず見たのはバードマン。これは想像とは全然違っていて、ユニークだった。
下にあるように私も思っていたけど、内容は、全然違ってシリアスなもの。シリアスだけど、ファンタジー、ハッピーエンド。あらすじは、あちこちでさんざん紹介されているのでここには書きません。あ、それから字幕で見るとかなりキツイかもしれません、私はフライトなので吹き替え版で見た感想です。
映画『バードマン』感想 - 琥珀色の戯言
この映画、予告編を観たかぎりでは、「昔の栄光にとらわれているスターが、人気を取り戻そうとして悪戦苦闘するコメディ+感動のドラマ」っぽかったのです。

かろうじて、ハッピーエンドのようなのでエンターテインメント性もあるといえるかな。
実はこの映画、アメリカでも、こじんまりと公開されていたものだそうです。
 こういうのを探してきて賞をあげるアメリカ映画界の懐の深さを感じるのと同時に、フォロワー100人くらいの人の内輪向けの毒舌ツイートが、有名人にリツイートされて大炎上!みたいな感じもします。

これをみると、クリント・イーストウッドの映画なんて、ミリオンダラー・ベイビーのあの気分の悪いラストがあっても、メッセージ性なんかなく、軽いエンターテインメントに見える。。この映画と比べると、クリント・イーストウッドの映画はゴミに見えてくる、言いすぎかな。
全体として下の人の意見に近いかな。
映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』感想、今まで見たことの無い新感覚の凄い「コメディ」映画…タイトルの意味も深く心に染みる… - A La Carte
もうこう表現するのが精一杯。本当に凄いんです。別にこの作品には『ゼロ・グラビティ』や『ダークナイト』のような超ヘヴィー級の衝撃はありません。しかし、この映画は本当に凄い。
何が凄いって今まで見たこと無いテイストの映画であること。ジャンルはブラックコメディに見えつつ、俳優たちを自己投影したモキュメンタリー的でもあり、ヒーロー映画でもあり、再生の物語でもあり、父と娘の和解の物語でもあり、劇映画でもあるのです。ジャンル不明映画であり、新ジャンル映画なのです。

ドラム音が、本当に効果的に使われている。
ちなみにこの映画、音楽というかバックミュージックが主にパーカッションというかドラムロールみたいなのなんですね。これ私みたいなハンス・ジマー信者は最初は不満要素に思うでしょう。だってメロディ流れないんですもん。

こんな感想も。
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のレビュー・感想・評価 - 映画.com
ハリウッドと、ブロードウェイってこういう対立、というか、俳優同士の...
ハリウッドと、ブロードウェイってこういう対立、というか、俳優同士の思いがあるんだなー。そういうところ、面白い。それをハリウッドが作ったこと、いわばやや自虐的なところがこれまでの大作には無い気がする。

soさん / 2015年4月24日 / Androidアプリから投稿
長回しのカメラワークは凄かった。音楽はドラムソロメインでカッコ良い...
長回しのカメラワークは凄かった。音楽はドラムソロメインでカッコ良いが、うざい。楽屋で時計がカチカチなる音がうるさくて気が散り集中できない。
エマ・ストーンがクネクネして、あってもなくてもいいようなラブシーンが不快。

でも、多くの人は酷評するでしょうね。私は気に入った。面白かった。皆さんいいなと思った人は下にあるように興奮しているようだ。
映画「バードマン」感想~イニャリトゥ大爆発!21世紀最初の大傑作舞台裏劇! | THE MAINSTREAM
最高です!
この、あらすじの時点で、自分で書いてても「変な話だなあ(笑)」と思ってニヤニヤしてくるんですけど、これ
「舞台裏劇」としても、風刺劇としても一級品です!!

帰国子女の洋画レビュー: バードマン あるいは - 無知がもたらす予期せぬ奇跡(Birdman or "The unexpected virtue of ignorance")
「舞台」と「映画」を融合した斬新かつ最先端のアイディア

「元映画スターが舞台に挑む映画」というストーリーだが、舞台のキャスティングからリハーサル、プレビュー(試写会みたいなもの)、そして本番まで全てが先ほど説明したワンカット手法で表現されているので、映画を見ている事を忘れて舞台に来た感じになる。

また音の演出に明らかにこだわっていて、映画の大部分ではドラムの音が長く続く。このドラムサウンドがまるで舞台を見ているような気分にさせるマジックだと感じた。例えば本場のミュージカルを見た人は分かると思いますが、舞台付近に実際に楽器を生演奏している人がいるのが一般的です。今回はこのドラムサウンドを長く活用する事により、スクリーン横にドラマーがいる気分になる。英語の公式サイトでもこのサウンドが流れているので、ぜひ聞いてみてください。


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