温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

暇と退屈の倫理学 國分功一郎著 読了 〜たまには哲学的思考をするのも暇つぶしに良いかも〜

2022-10-27 16:26:36 | 
暇と退屈の倫理学 単行本(ソフトカバー) – 2011/10/18 國分 功一郎 (著) 5つ星のうち4.3 461個の評価 すべての形式と版を表示 Kindle版 (電子書籍) ¥792 獲得ポイント: 8pt 今すぐお読みいただけます: 無料アプリ 単行本(ソフトカバー) ¥140 ¥140 より 51 中古品 ¥1,500 より 1 コレクター商品 【朝日新聞やニューヨークタイムズのインタビューで注目を浴びる気鋭のスピノザ研究者が、「3.11以降の生き方」を問う。は つ剌と、明るく、根拠をもって「よりよい社会」を目指す論客のデビュー。 何をしてもいいのに、何もすることがない。だから、没頭したい、打ち込みたい……。でも、ほんとうに大切なのは、自分らし く、自分だけの生き方のルールを見つけること。 ■すごい思想書 「読み進めるうちに、あぁ、こんなところに生きる意味があったのかと、一度人生をリセットしたような、そういう気分にさせてく れる本です。震災以降の現在ならなおさらです。[…]ありとあらゆる意味や関係にこんがらがってるであろう現実を一旦均 してしまうような、まさにリセットするような実に晴々として爽快な内容」――鈴木成一氏(マトグロッソ「鈴木成一 装丁 を語る。」#36より)。
この本は、午前0時の森というTV番組で、オードリーの若林と水卜アナウンサーが読んで面白かったと紹介しているのを見て香味を持った本だ。
最新版は文庫のようだ。
暇と退屈の倫理学 (新潮文庫) 文庫 – 2021/12/23 國分 功一郎 (著) 5つ星のうち4.3 461個の評価 すべての形式と版を表示 Kindle版 (電子書籍) ¥792 獲得ポイント: 8pt 今すぐお読みいただけます: 無料アプリ 文庫 ¥880 獲得ポイント: 40pt ¥600 より 21 中古品 ¥880 より 51 新品 ¥1,880 より 3 コレクター商品 暇とは何か。人間はいつから退屈しているのだろうか。 答えに辿り着けない人生の問いと対峙するとき、哲学は大きな助けとなる。著者の導きでスピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど先人たちの叡智を読み解けば、知の樹海で思索する喜びを発見するだろう。 2011年朝日出版社刊『暇と退屈の倫理学』、2015年太田出版刊『暇と退屈の倫理学 増補新版』と現代の消費社会において、気晴らしと退屈が抱える問題点を鋭く指摘したベストセラー、あとがきを加え、待望の文庫化。
下の人が述べているように私も最初の方は、哲学書か。読みにくいなと読み始めているうちに、だんだん面白くなってきた。難しいけど、いつも考えないようなことを哲学的に考えることができた。そういう意味でも目から鱗の本です。いつも哲学的な思考などしないので、とっつきにくくて難しいけど、哲学書と言っても、わかりやすい方かも。
5つ星のうち4.0 ガッテン!ガッテン!
 そこそこ売れた本だし何となく題名が頭の片隅にありなんとなく気になってた。最近また思い出し今さら読んでみた。 これはこれは想像以上。 ガッテン!目が鱗!なことが盛りだくさん。 現代人の生活や問題などに関して、歴史や人類学的な視点からの深い理由を知ることができる。 (直接書いてある内容以外にもあれもこれもそうだろうなといろいろ連想もできる。) 暇を嫌い何かに熱中せずにはいられない理由。 自分の心理的、肉体的潜在能力を発揮したいことの理由。 スマホ、ネット依存の理由。 人間が旅行や冒険好きな理由。 ノマド的生活やリモートワークは新しいようで古きよき感じなこと(語彙力w) 掃除が苦手な人が結構いることの本質。 固定的な集団生活、社会生活ということで問題が出やすいことの理由。 キャンプなどが人気な理由。 ただ書き方がくどいのはある。同じことを何度も繰り返したり。 もう少し説明の書き方がコンパクトなほうが読みやすい。 また結局説明は仮説でしかないだろう。 この本から得られた自分なりのヒントのポイントをメモしたりして、 さらに自分なりに考えて自分の生活に生かすといいと思う。 (まだ序盤しか読んでないのにまとめる奴。 

いつものように、気になったキーワードを列記する。
ーゴミの分別とは、そうして意識の外に放り捨てたものを、再び意識化することに他ならない
ー定住によって人間は、退屈を回避する必要に迫られるようになったというのである
ー暇のない人とは、自由にできる時間がない人、つまり、自らの時間の大半を労働に費やさねば、生きていけない人のことだ
ー消費者に欲しいものがあって、それを生産者が供給するなどというのはまったくの事実誤認である
ー消費社会では、物がありすぎるのではなくて、物がなさすぎるのである
ーノヴァーリスによれば、哲学とは何か?哲学とはほんらい郷愁である
ーなんとなく退屈だ。これが退屈の第三形式である
ー時間とは何か?時間とは瞬間の連なりである
ーハイデッガーの結論と提案
(1)人間は、退屈し人間だけが退屈する。それは自由であるのが人間だけでだからだ
(2)人間は決断によってこの自由の可能性を発揮することができる
ーだが、単に「考えることが重要だ」と言う人たちは、重大な事実を見逃している。それは人間はものを考えないですむ生活を目指して生きているという事実だ
ー人がものを考えざるを得ないのは、そうして作り上げてきた環社会に変化が起こったときであろう
ー退屈することを強く運命付けられた人間的な生

解説や感想は色々あるけどいくつか下に紹介する。
『暇と退屈の倫理学』という本が、深い洞察に満ちた作品でした。 目次 『暇と退屈の倫理学』簡単解説 暇と退屈の違い 人間はいつから退屈し始めたのか 暇につけ込む資本主義 暇を楽しむ技術

パスカルはまた、「ウサギ狩りに行く人にウサギを手渡すと、その人はイヤな顔をするに違いない」と意地悪な例を出します。 そう、ウサギ狩りに行く人はウサギが欲しいのではないのです。 著者はこれをこう分析します。 ウサギ狩りにおいて<欲望の対象>はウサギである。(中略)しかし、実際にはその人はウサギが欲しいから狩りをするのではない。(中略)ウサギは、ウサギ狩りにおける<欲望の対象>ではあるけれども、その<欲望の原因>ではない。 こんな感じで本書は進んでいきます。このペースで引用しているといくら文字数があっても足りないので、ばっさりと要点だけ書きます。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿