温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

現状の自動運転で現状より事故数は減るかもしれないが、それでは悲劇はゼロにはならない

2019-12-23 15:41:41 | コンピュータ、ハイテク
ボーイング737は5日ほど前の以下のニュースのようについに生産休止となった。
この事故は、コンピュータが独自に判断して、より期待を安定させようとする機能が、結果的に機体を不安定な方向に導いたと私は理解している。コンピュータソフトには、かならず、バグが有り、それは永久にゼロにはできないことはよく知られている。しかし、航空機は自動車と比べると多くの厳密な規制や基準があって、その危険の確率を限りなくゼロにするようなプロセスが確立されているはずだ。それでも、私は、この事件は、コンピュータの暴走は避けられないのが現状の技術レベルということを認識させられたものだと思う。実際は、人間のチェックの見落としかもしれないので、最終検証結果をまたないといけないが、それにしても、我々はこのようなことは起こりうると認識しなければいけないと思う。航空機でこのような事象が起こりうるということは、もっと規制がゆるい自動車では、もっと高い確率で起こりうると考えるのが正しいのではと私は思う。
ボーイング737MAX生産休止 運航再開は来春以降か:朝日新聞デジタル
米航空機大手ボーイングが、墜落事故の相次いだ主力の小型旅客機「737MAX」の生産休止に追い込まれた。米連邦航空局(FAA)が同型機の安全認証に慎重になり、運航再開の大幅な遅れが避けられないと判断した。米経済にも影響が広がりそうだ。

米ボーイング、737マックス生産停止へ 運航再開は認められず - BBCニュース
米航空機大手ボーイングは16日、2度の墜落事故を起こした737マックス型の生産を、来年1月から一時停止すると発表した。
ワシントン州シアトル郊外に製造工場を構えるボーイングは、今年末までの運航再開を目指していた。しかし、米航空規制当局は早期の運航承認はしないと明確にした。
同社製737マックス型をめぐっては、半年で2度の墜落事故が発生。今年3月以降、世界中の全371機が運航停止となっている一方で、生産は継続されていた。
ボーイングは声明で、「安全なかたちで737マックス型の運航を再開させることが、我々の最優先事項だ」と強調。

さて、今、日本では、高齢者の運転によるアクセルの踏み間違いなどによる事故がクローズアップしており、自動運転車が実現すれば、そのような事故が減り、より良い状態になるとの意見がいっぱいメディアで紹介されている。しかし、自動運転は万能ではない。例えば自動ブレーキは低速(25㎞/h以下?)でのみ働き、80km/hなどの速度では働かない。よって、残念ながら、私はおもちゃのような機能レベルだと思う。昔の音声認識が、特定個人の、特定な言葉のみ認識できたレベルで、全然普及しなかったのと同レベルではないだろうか?
たくさんの色々なセンサーで、たくさんの情報を得て、精度の高い自動運転をすればするほど、センサーの不具合の起こる確率は増える。また、ソフトのバグの確率も増える。そのような流れの方向での自動運転の実現は、本当可能で、正しい方向だろうか?
私は、もっと違った方向の開発が急務だと考える。例えば、悲劇を招きそうな危機状態では、人間は、「助けて」とか、「止まれ」とか「止めて」とか叫ぶ状況も考えられる。そのような、危機状態の言葉を感知して、クルマを止めるあるいは減速させるような制御を考える必要があると思う。おそらく、このような開発にあたっている人たちはすでにこのような研究や開発をしていると思うが、もし、あまりしていないのなら、これらの研究開発に力を注ぐべきだと思う。私はちょっと現状を調べてみたいと思った。