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癒しの楽器 パイプオルガンと政治 / 草野 厚

2008-02-27 | Books
癒しの楽器 パイプオルガンと政治/草野 厚/文春新書

他の本を検索しているときに偶然見つけて、面白そうだと思い探しました。
新書版なのですぐに見つかるかと思っていたら全然見つかりませんでした。

市ヶ谷の文教堂書店を見ると、ない。
それではと新宿の三省堂書店ならあるだろうと行って見ても、ない。
日曜日に国立に行くと必ず立ち寄る増田書店にも、ない。

なんで~と一時はあきらめましたが
もしかしてと国立の古本屋さんに行ってみると、ありました。

たしかこの本、新刊で出た時に広告は見た覚えがあり
パイプオルガンと政治とは変な組み合わせだな、と思った気がします。

読み始めてみると、これがすこぶる面白い。
なぜ、公共の音楽ホールにこれだけパイプオルガンが設置されているのか。
そして、そのパイプオルガンはどのように使われているのか。
税金が使われているにもかかわらず、不透明な部分が多いのではないか。
納税者である地域の住民はどのように利用できるのか。
などなど、音楽ホールそしてパイプオルガンといった
普段、政治あるいは特に地方自治とは結びつかないものを
ばっさりと切っています。

90年代にできた音楽ホールの中には府中の森芸術も出ていますね。
一度だけ子どもを連れてミニコンサートでパイプオルガンを
聴きに行ったことがあります。

しかし、これだけ探してもないというのは、なんなんだろう。
内容的に当事者にはけっこうきついかも、と思われるところもあって
もしや、圧力が・・・なんて勘ぐってしまいます。

まあ、これだけ面白い本なのだから
売れているからだ、ということもありますが。
まあ、興味のある人はもうひととおり買っちゃったんですかね?

ホームページなどで紹介している内容をみると
政治学の基礎を学ぶのにちょうどよい参考図書という評価もあるので
4月になるとまた書棚に並ぶのでしょうか。

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