梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

梅之京都日記2の12『再び京都観光…』

2007年12月08日 | 芝居
本日は、右京区の千本釈迦堂での<大根焚き>に行ってまいりました。
お釈迦様が悟りを開いたのが本日12月8日なのだそうですが、この日に行われる法要<成道会>にあわせ、中風除け、諸病平癒の願いを込めた大根の炊出しを行う行事とのこと。昼過ぎに市バスに乗って【上七軒】下車。すでに大勢の参拝客が、山門からあふれての行列をなし、縁起ものの大根を味わおうと集まっておりました。
先に食券(みたいなもの)を買ってから並ぶのですが、待つこと実に30余分! 休日ということもあり、また昨日も開催されておりましたのがニュースで報道されたせいもあり、いつにない混雑だと、地元の方々がおっしゃっておりました。
ようやく頂けた大根煮は大きな輪切りが3個に油揚げ1枚。結構なボリュームです。しっかり味がしみており、アツアツでとっても美味しかったです。

そのまま西陣近辺をブラブラ。<首途八幡宮>は、16歳の源義経が、金売り吉(橘)次とともに、奥州を目指すための安全祈願をしたお社。なので<首途(かどで)>なのですね。


それから<京都考古資料館>。入場無料で縄文~江戸末期までの京都の歴史が、さまざまな発掘資料からうかがうことができます。
コレは弥生時代の土偶です。館内は写真がOKなのですよ。想像もつかないくらいの、遠く昔の作品が、今ここにある不思議…。


そして是非とも参拝したかった<晴明神社>。いわずとしれた大陰陽師を祀るお社です。我が心の師水木しげる御大も、『神秘家列伝』で取り上げた安倍晴明(もちろん御大もこの神社には参拝なさっております)。映画、漫画の影響もあり、夕暮れ時というのに若い女性の参拝客で賑やかなこと。
いたるところに<晴明桔梗>とよばれる五芒星紋がございました。



最後はやはり安倍晴明ゆかりの<一条戻橋>。工事中なのがちょいと興ざめ。この下に晴明は式神を待機させていたのね…。
もちろん『新古演劇十種の内 戻橋』の舞台でもございます。


なかなか充実した3時間半の旅でした。