梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

懲りないというか、暇というか…。

2006年03月11日 | 芝居
午前中に、今度の引っ越し先に下見に行き、家具の配置など決めてから、またまた浅草演芸ホールへ。今日は<中席>の初日です。昨日までの十日間は「(社)落語協会」の主催でしたが、今日から二十日までの十日間は「(社)落語芸術協会」の主催。それぞれに所属する芸人さんが、交互で出演するわけですね。
三遊亭金遊師匠、栄馬師匠、瀧川鯉昇師匠、三笑亭可楽師匠、笑三師匠らの落語に、若倉健さん、東京ボーイズさんの漫談、玉川スミさんの俗曲、ボンボンブラザースの曲芸、トリは桂歌春師匠でした。
今日の落語にはお馴染みの演目が並びました。『犬の目』『酔っぱらい』『崇徳院』『長屋の花見』など。加えて、先日圓菊師匠で聴いた『粗忽の釘』が、今日は春風亭小柳枝師匠で聴くことができ、両人の持ち味、演出で、こうも話が変わるものかと思いました。落語家さんが高座に上がったものの、噺をなさらず、漫談で終わるということも多い寄席ですが、今日はお出になった方が全員ネタを披露して下さったので、じっくり楽しむことができてよかったです。
…そういえば、今日の前座さん、なかなかの男前でした。頑張ってもらいたいものです!
終演後は、すぐそばの洋食屋<ヨシカミ>で、ビーフコロッケ。中身が、ホワイトソースに賽の目に切ったお肉が入っているというスタイルなのですが、そのお肉が大きいのがウレしい逸品。濃厚なデミグラスソースが、これまたたまりません。ソースだけでご飯が食べられそうでした。


話は変わりますが、師匠、ひいては私の、今後の予定がだんだんと決まってまいりました。四月に引き続き、五月も歌舞伎座に出演が決定。チラシ、ポスターも発表されました。師匠は『外郎売』の曽我十郎と、『黒手組助六』の紀伊国屋文左衛門です。六月は未定ながら、七月は国立劇場の歌舞伎鑑賞教室で、『彦山権現誓助剣』から「毛谷村」を、「杉坂墓所」も付けて上演いたします。もちろん師匠は毛谷村六助、相手のお園役は京屋(芝雀)さんです。
八月は、私は恒例の勉強会。八月二十四日~二十七日までの四日間八回公演です。もうすぐ配役も決まります。決定しだいこの場を借りて発表いたします。皆様、是非是非おいで下さいませ! 勉強会のチケット販売は、六月半ばから開始の予定です。

予定といえば、今月のお休みも、観劇や勉強会の打ち合わせ、一日だけのお仕事、そして一番大変な引っ越しがあり、大分日程が埋まりました。常からじっとしていられない性分なので、かえってよかったかもしれませんが、とにかく好きなことを好きなだけやって、時間に縛られない生活というものを思う存分満喫したい! 少々お金は使ってでも……。

写真は一杯飲み屋の赤提灯。こういうものに心魅かれる飲んべえの私ですが、いざ暖簾をくぐるまでの勇気が、まだまだでして…。

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1 コメント

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お引越し (ぐらっせ)
2006-03-12 00:00:16
研修発表会が終わられても忙しそうと思ってましたが、お引越しの予定もあったのですね。

今頃の引越しは混んでいて大変では、と思ったのですが…。



観劇したりお出掛けされた時の事、また教えて下さい。
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