梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

オマケ

2008年04月23日 | 芝居
私が初めて御園座に出演したのはちょうど10年前の平成10年10月ですが、はじめて御園座に芝居を観に行ったのはその少し前、平成7年4月でした。
たしか御園座創立100年の記念でもあったかと思うのですが、天王寺屋(富十郎)さん、大和屋(玉三郎)さん、中村屋(勘三郎)さん、成駒屋(福助)さんほか豪華な顔ぶれで、私が拝見した夜の部は『十種香』『白浪五人男 (浜松屋から滑川土橋まで)』『鷺娘』という狂言立てでした。(昼の部は『神霊矢口渡』『素襖落』『鰯売恋曵網』)

その頃私は中学三年でしたが、どの演目も大好きなお芝居でしたので、ワクワクしながら観ていましたが、『白浪五人男』の「大屋根」の立廻りの後の、大道具の<ガンドウ返し>に、お客様からの歓声があがったこと、初めて拝見した大和屋さんの『鷺娘』の照明の美しさに、開幕早々ホワーとなったこと、今でも目に浮かびます。

こんぴらでも、南座でもそうですが、自分が観客として見つめて来た舞台に、今出演者として立てている幸せ。
これからも忘れずにいようと思います。

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