梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

いまだ発展途上…

2006年12月03日 | 芝居
自分のお役、師匠の用事、ともに緊張が和らぎ、少しは冷静に勤められるようになってきましたが、まだまだ未熟な点ばかり。反省しきりの二日目でした。
『出刃打ちお玉』での師匠の拵えがえ、ごくわずかな時間で、手早く着付けをできるよう、衣裳そのものにも工夫がございますが、やはり、着付け作業を担当する弟子の立場の者の手際が早さを左右いたします。今回は私が勉強させて頂いておりますが、初めて携わる演目ですし、テンポの早い新歌舞伎でもあり、今現在は、失敗をしないようにするのが精一杯。これからはより早く、そして綺麗に仕上げることができるよう、衣裳さんはじめ廻りの方々に教わりながら、その日その日のベストを出せるようにしてゆきたいです。
舞台裏を駆け回っているうちに終わってしまう1時間余。最後の拵えが済んだあとはグッタリ、そしてホッと一息です。もう少し落ち着きましたら、芝居のあれこれをお伝えできると思います。今しばらくはご容赦のほど……。

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