梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

田草月稽古場便り・4

2009年05月01日 | 芝居
『暫』と『加賀鳶』の<初日通り舞台稽古>。

『暫』の侍女、やはり正座が大変! お稽古着では平気だったのに、衣裳を着ますと、よりしっかりと帯を締めますし、衣裳自体の厚み、重みも加わって、負担は倍増、しかも所作舞台の固さもあり…。油断するとエラいことになりそうな予感です。
実際、痺れが切れて歩けなくなった方もいらっしゃったそうですので、十分気をつけて、うまく座るコツを見つけたいものです!

『加賀鳶』、携わるのは2度目なんですが、その折りは自分が「木戸前」の鳶の者と「赤門前」の捕手に出ていたこともあり、師匠の松蔵に関する仕事は飛び飛びでしかしておらず、お恥ずかしいことですが記憶が朧げでございました。今回私自身は出演しておりませんので、最初から最後まで師匠につくことができます。もう一度、覚え直すつもりで諸々の用事を勤めたいと思っております。

…『寿猩々』『手習子』の<初日通り舞台稽古>を拝見してから帰宅いたしました。

さあ、歌舞伎座連続出演7ヶ月目、歌舞伎座<五月大歌舞伎>がはじまります!
皆様の御来駕を、心よりお待ち申し上げております。

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