梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

2ヶ月間のホテル暮らしの最中です

2013年03月01日 | 芝居
2月中は更新ができませず失礼いたしました。

2月は博多座にて『六代目中村勘九郎襲名披露興行』に出演、『河内山』の<腰元(四)>と『義経千本桜 渡海屋/大物浦』の<官女(六)>を勉強させて頂きました。いずれも名題の先輩方とご一緒させて頂き、台詞も頂戴いたしまして、大変有難いことでございました。
実は初日に、初めて<ぎっくり腰>になってしまいまして、今まで体験したことのない痛み、自由に動けない辛さに苦しみましたが、幸い、よい整形外科、鍼灸の先生と出会うことができまして、お陰様で舞台にご迷惑をかけることなく、ひと月勤めおおせることができました。

体調管理も仕事の内でございますのは重々承知しておりましたが、体重コントロールとか、風邪や声の調子にはかなり気をつけていましたものの、まさかぎっくり腰をやってしまうとは…。(マッサージや整体にはよく通っておりましたからね)
ストレッチや筋力トレーニングも、本格的に、日常的に取り組んでいかなければと思った次第です。

さて、当月は名古屋御園座公演に出演いたします。
ご承知の通り、御園座ファイナルとなる当公演は、『二代目猿翁 四代目猿之助 九代目中車襲名興行』でございます。
師匠は四代目猿之助披露演目『黒塚』に、<阿闍梨祐慶>、そして『襲名披露口上』にご出演です。
『黒塚』では、度々この阿闍梨役で、二代目を継がれた澤瀉屋(猿翁)さんと共演なさってこられました。この度は四代目さんとの共演、<裃後見>を勤めさせて頂く私も楽しみでございます。

私は、九代目中車ご披露の『じいさんばあさん』では二幕目の<仲居>にも出演させて頂きます。初めてですが、京都言葉で捨て台詞をいうのが大変ですね。関西の先輩に教わってから勤めたいと思っております。雰囲気も、どこか上方の空気が出たら良いのですが(作らずに、ですけど)。

めでたき御襲名、そして御園座の御名残に、是非是非ご来場下さいますようお願い申し上げます。

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