梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

『音の会』附立です!

2009年07月31日 | 芝居
お昼過ぎに松濤にて『双面』。B班の方に混じってのお稽古はこれで最後。先輩とご一緒させて頂き、たくさん勉強させて頂きました!
今度、A班で揃っての稽古が、とても新鮮に感じるだろうな…。

前回の反省点を克服すべく、挑みましたが、どうだったでしょうか。お役の雰囲気という、目に見えないものの描き方は、本当に難しいですが、<お役の気持ち>になるのはもちろんのこと、演じる私自身の、<お役への気持ち>、捉え方を変える…。まだまだ至りません! そういう意味でも、やっぱり<おしず>ってお役、私にはまだまだ早いですね…。

             ◯

国立劇場に移動して、夜八時から《音の会》の<顔寄せ>と『棒しばり』<附立>。いよいよはじまりました!
さっき相模原で千穐楽を終えたばかりの<中央コース>組、大名役の蝶八郎さん、後見の京珠くんも駆けつけ、段取り合わせをいたしましてから臨みました。
監修をお勤め下さいます、中村屋(勘三郎)さんからは、ご自身も実際に踊って下さりながらのこと細かなご指導をして下さいました。田中社中のお囃子の演し物でございますから、ダメ出しの段になりますと、お家元の傅左衛門師からは演奏に対してのご指導がございます。小返しで演奏が始まると、それに合わせて太郎冠者も次郎冠者も踊り、再び中村屋さんのご指導、という繰り返し…。拝見していて、本当に勉強になる、熱く、深いお稽古でした!


(8月3日 記)