梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

子歳の歌舞伎のはじまりは

2007年11月16日 | 芝居
昨日は歌舞伎座恒例の<機関祭>でございまして、歌舞伎座に携わる様々な方と楽しいひと時を過ごすことができました。楽しすぎてだいぶ夜更かし、朝はちょっと辛かったです。

さて、このほど、當る2008年歌舞伎座初春興行の演目が発表となりましたね。師匠は昼の序幕に『猩々』の猩々、『一條大蔵譚』の吉岡鬼次郎、そして夜の部では『助六由縁江戸櫻』の白酒売新兵衛実ハ曾我十郎の3役でご出演です。
『猩々』は、先年坂東流の振り付けで踊られた義太夫の『寿猩々』とは違い、長唄のものでございます。高麗屋(染五郎)さんとの、いわゆる<二人猩々>でございます。

3年連続で初春歌舞伎の開幕を寿ぐ舞踊にご出演となりました(昨年『鶴壽千歳』、本年『松竹梅 松の巻』)。弟子として携わる私も心引き締まる思いです。
なんでも<歌舞伎座120年>だそうでございます。節目の年の新たなはじまりの晴れ舞台。皆様どうぞお出まし下さい。