4月23日、奥武蔵の伊豆が岳、子の権現に行ってきました。
今日は何のひねりもないただのハイキング。苦手な早起きをして、電車で正丸駅に着いたのは朝8時40分頃。コロナ渦の平日にもかかわらず、降り立つハイカーが多い。自分もその中の一人なので非難する立場ではないのだが、ここで反省して帰宅しようかと思ったほど。改札を出ると、幼児50名ほどとその保護者や引率者計100名ほどが、駅前で準備体操をしている。私がトイレで用を済ませて出てくると、それらの大群は正丸峠の登山口に吸い込まれて行った。そのあとに続くのはかなりストレスになる。駅のトイレ前に座り込み、一時間ほど時間を潰そうかとも考えたが、ここでじっくり地図を確認すると、正丸峠の北に旧正丸峠というのがある。旧正丸峠というからには、そこにつながる道があるはず。遠回りになるが、ここで時間を潰すより旧正丸峠経由で歩こうと決めた。
正丸峠の登山口とは逆方向に車道を進むと、旧正丸峠への道標があった。誰もついてこない。先行者もいないだろう。民家の間を抜け、沢筋の山道を登る。荒れて道ではなく、心地よい山道だ。所々で寸断されているところもあるが、全体としては歩きやすく気持ちの良い道だ。
一旦車道を横切り再び山道に入ると、そこから旧正丸峠までは大した距離ではなかった。正丸駅を出て45分ほどで旧正丸峠に到着。
ここから尾根道を正丸峠に向かう。途中正丸山を通過して正丸峠に下るが、峠の直前に休憩所があり、その先に向かう伊豆が岳も望めるのだが、伊豆が岳からのハイカーの大騒ぎがまる聞こえなのである。憂鬱になる。
正丸山
正丸峠直前の休憩舎
ここまでであったハイカーは、正丸山ですれ違った一人のみだった。しかしこの先の人の多さを思うと憂鬱になるのだった。正丸駅から登山道に吸い込まれていった一団がいると思うと憂鬱になってしまうのだ。しかし正丸峠を跨いで伊豆が岳に向かう。以外にも伊豆が岳山頂まで、一人とすれ違い2パーティーを追い抜いただけだった。
伊豆が岳の山頂には、やはり大勢のハイカーがいた。元気な幼稚園軍団も。幼稚園軍団はここから正丸峠に戻るのかと思いきや、さらに縦走を始めた。私は腰を下ろそうと思ったが、幼稚園軍団が先に歩き始めたとなると、ようっくり休んでいたらこの先追い抜くのが面倒になる。まだ半数が山頂に残っている時点で先発しないと面倒なことになると思い、休まず出発した。伊豆が岳から天目指峠に下る道は幼稚園児で埋め尽くされている。子供たちに威圧感を与えないように、少しづつ追い抜く。追い抜きざまに見る子供たちはかわいい。うちの孫と同い年なのだ。思わず抱っこしてしまいたいほどかわいい。引率する保護者達も山には慣れているらしく、やたらと手を出さず子供たちを見守っている姿に共感した。その先の古御岳というピークでハイカー全員を追い越した。
ここからは一人旅。高畑山というピークで休憩中に一人のハイカーが続いてきたほか、二人の単独者とすれ違ったのみだ。
ここから子の権現に下る。子の権現は足腰の神様と言われているらしく、金のわらじが奉納されている。
子の権現というのだから、ネズミの神様かと思ったら、ヤマトタケルの神の遣いが鼠だからだそうだ。根の権現の駐車場からはふもとの集落や奥武蔵の山が見渡せる。
ここから山道を下り集落を経て吾野駅まで4・5km。午後2時に吾野駅に到着した。
行程:正丸駅8:40~旧正丸峠9:20~正丸峠10:00~伊豆が岳10:45~天目指峠12:00~子の権現12:50~吾野駅14:00