北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

モゴモゴの夜

2015-10-05 21:00:35 | 日記
人の名前と顔を憶えるのが苦手な私。

札幌の親戚が亡くなったと云っても、本当に親戚なのか親が親しかった単なる知人なのか不確かである。

親戚関係に最も詳しい両親は既に他界してしまい、その葬儀の時にもこの方は遠路訪ねて下さったので、関係が不確かながら、
私が子供の頃から時々家に来て 私のことも「●●ちゃん」と可愛がってくれた方でもあり、最後のお別れをするために札幌へ車で向かった。

10年程前に札幌へ行った際に、一度家へ寄らせて頂いたので喪主である奥様の顔は見れば思い出すかも程度の記憶。

知らない方ばかりの寺で一人だけ顔見知りを発見。同じ町に住んでいる親戚だ。

「あらあら、タブちゃんも 来てくれたのねぇ・・・・」と感激している所をみるとこの方も親戚らしい。
と云うことは、親戚の親戚なので、やはり私も親戚と云うことだ。

「友達の友達は皆 友達だ。友達の輪」のフレーズが頭をめぐる。

その内、食事が用意されたので、私は遠慮したのだが、その顔見知りの親戚の方は「良いから、良いから座りなさい。親戚なんだから」と椅子を勧める。

その「良いからオバサン」、手当たり次第に人を紹介する。

「ほらほら、この方 小樽の●●さんよ」
私は丁寧に(適当に) 「あぁ、それは それは ・・・◆△●※」
初めましてと言って 初めてではないかも知れないので モゴモゴで誤魔化す。

「ほら、◆の娘さんよ。今札幌なの」
私が首を少し傾げると
「私 ◆の 佳代子の妹の▲子です」
私は佳代子と云う名前に記憶が無いものの 「◆佳代子さんの・・・・それは、それは・・・・モゴモゴ」と丁寧に挨拶。

その内、顔に記憶がある方を見つけたので、喪主の奥様に違いないと思い
「この度は・・・・、お疲れでしょう・・・」と丁寧に挨拶したが、どうも話が噛み合わない。喪主ではなく同じ町に住む別の親せきの方だった。

適当に話を切り上げて、今度こそ本物の喪主の奥様に挨拶。


坊さんのお経はモゴモゴだし、司会の方もモゴモゴで、結局最後までよくわからなかったが、きちんとオジサンには別れを告げて通夜を終え会場を出た。

知らない町をナビの指示通りに走ったが、恵庭の手前で交通渋滞。事故で道路封鎖されたようだ。

止む無くユーターンした途端、ルートが違うとモゴモゴ云い始めたナビを黙らせて車中泊の場所を探すために 延々と夜道を走り続けた。