甲斐の国と云えば武田信玄公である。
その菩提寺が恵林寺。
しかし、この寺は別の凄惨な出来事で歴史に名を残している。
佐々木承禎らを この寺が匿ったことに怒った信長が、名僧快川国師はじめ百余人の僧侶らを三門に 集め火をつけたのだ。
この時、国師は「心頭滅却すれば火も自ら涼し」との言葉を残し従容として炎の中に消えたのである。
再建された三門には、その国師の言葉が残されている。
信玄の居城だった躑躅ヶ崎館の跡地には 信玄を祭神として武田神社が建てられている。
その神社に参拝し甲斐善光寺に詣でた後日本三奇橋の一つと言われる甲斐の猿橋を見に行った。
駐車場から7~8分川沿いの崖道を歩かされたが、なるほど目の前に現れた橋は変わった構造をしていた。
猿が協力し、手をつなぎ合って橋を造った姿に見えなくもない。
高所恐怖症の私は、腰が引けた姿で何とか写真を撮り、並行して架けられている鉄筋の橋から下を覗いてヘナヘナと崩れそうになった。
諏訪で有名なのはテレビでも放映されたことがあるが御柱祭の諏訪大社だ。
諏訪大社には上社本宮、上社前宮、下社春宮、下社秋宮の4社があるがその内
上社本宮と下社秋宮へ行って御朱印を頂き諏訪湖を望む諏訪湖SAにて車中泊。
このSAから見下ろす諏訪湖がなかなか美しい。
さて、明日は初めての中山道 木曽路だ。
どんな道なのか想像しながら毛布にくるまった。