逆療法

風邪が抜けない。

症状が出てからもう3日、いや4日目だろうか。
熱は無いのだがゾクゾク感が続き、咳にクシャミに鼻水。

一日中眠っているので夜眠られないかと思っていたが、不思議と眠られて自分でも驚いた。

今日もテレビの音量を絞って朝食後はソファーてオヤスミ。
ルンバは気を遣ってテレビに最接近できる定位置て音を拾おうとしていたらしい。

横でモゴモゴ言いながら手足をバタバタし始めた私のことが気になっていた所、急にバタッと起き上がった私にビックリ仰天。

「ど･････どうしたの？ 何か悪い夢？」

そう、テリヤキバーガーを買いに行きたいのに、起き上がれずに苦しんでいた夢を見ていたのだ。

だから体調はイマイチだけれどテリヤキバーガーを買いに行くことにした。



安静にしていても治らないのだから、逆療法で免疫を上げる為にウォーキングも兼ねての買物だ。

マックの店を起点に大きく手を振って普段は車で通るだけの道を歩くのだが、新しい発見が沢山ある。



ラーメン店だったと思う店が中華料理の定食屋に変わっていたりして、壁に貼られているメニューを つい覗きこんでしまう。



店名がニャンニャンだかワンワンだかトントンだか知らないけれど、とにかくそんな覚えづらいパンダの名前みたいな店だ。

何だったかなぁ･････と思いながらウォーキングを続けたのだが店名のことが思い出せず気になって仕方が無い。

私なら･････パイパイにするなぁ。絶対に忘れないものね。
もう一度戻って「パイパイにしなさい」と云ってみようか。

いや、余計な御世話だと怒られるかも知れない。

それよりテリヤキバーガーを忘れないようにしなくちゃ。

シャボン玉

夏用タイヤへ交換したのに、気温が下がった。
今夜半から雪の予報。
どうせすぐに溶けるだろうけれど、寒さに負けて鼻水タラリ。
両方の鼻の穴にテイッシュを詰めて口呼吸。



そんな中、今日もT代さんと東北旅行の件で長電話。
こうやって旅の予定を組んでいる時が一番楽しいし、少しずつ現実味を帯びてくる。

この時ばかりは彼女も私には優しい。
「無理しないで、一日の走行距離は控えめに･････」なんて云ってくれる。
でも「重なって車中泊はしないからね」と強く釘を刺された。

その一言で心の中で膨らんでいた小さなシャボン玉が割れた(涙)



彼女はホテルを予約するのだそうで、私には「車で寝るの？」なんて云う。



これだけ冷たいことを言われても彼女との会話は楽しい。
全く遠慮が無くて垣根が無くて適度のウッフンが私の心を揺さぶる。



普段、私に電話をくれるのはルンバぐらいで、その内容は「バナナ買ってきて」だ。
それに私が家にいない方がノンビリできるので、たとえ相手が女性であっても喜んで送り出してくれるのは、ジェームスには既に未練が無いからだ。


千歳で逢って函館から大間へフェリーで渡ることは、ほぼ決まりだ。
彼女は立待岬へ行きたいと云った。



私は、できれば長万部のカニ飯を食べたい。

せっかく行くのだから、できるだけ希望は叶えたい。

希望を叶えることで、時間が無くなりホテルのチエックインに間に合わなくなり、仕方なく車中泊しなければならない状況に陥ることだってあり得る。

頭の中で、また少しシャボン玉が膨らんだ。

行きたいとは云ってみたものの

日々弱っているので長距離運転が辛くなってきている。
昨年は津軽海峡をフェリーで渡るのに見切りをつけ、JRで本州へ乗り込んだ。

もう車中泊での移動は北海道内をうろつく程度にした方が良さそうだ。

10連休が終わって世の中が落ち着いたら、ゆっくりと北海道を周ろうかと考えていたところにマイフレの T 代さんから電話が入った。

彼女とは一緒の旅館に泊まり･･･と云っても別々の部屋だが、一緒のお風呂に入った･･･と云っても別々の時間にだけれど･･･つまり、そんな仲だ。

その彼女から「ねぇ、東北へ行かない？」と云う誘い･･･いや、命令。
つまり私を運転手として使いたい為の思わせぶりなお誘いだ。

その甘い言葉に乗ってはイケナイと思いながら、つい口から飛び出た「イクイク」
いや、カタカナでは誤解を招くかも知れないので、この場合は漢字で「行く行く」だ。


彼女、何回も北海道へ来ているのに車に乗ったままトンネルを抜けて東北へ行けると思っていたようだ。



「行く 行く」とは云ったものの、本当にそんな元気があるのだろうか。



狭い車内で、もしかしたら車中泊することがあるかも知れない。



並んで二人寝られるのだろうか。間違って脚を絡めたりしないだろうか。
並んで寝るのが無理なら、上下に重なって寝ることも考えなければならない。

そうなるとテイッシュは多めに持って行った方が良いかも知れない。
花粉症と云う心配もあるからだ。



困ったなぁ･････本当に困った。

まさか 縮むなんて

頑張って家から出た。
玄関から出るまでが一苦労だが、出てしまえば諦めがつく。



少しずつ暖かくなっているのだが、モヤがかかっている。
もしかしたらpm2.5かと、それが気になる。

健康を取り戻したくてウォーキングに出たのに、呼吸をする度に不健康になっているように思うからだ。



足元を見ると、いつもより地面が近くにあるような気がした。
蟻が大きく見える。もしかすると、背が縮んだのだろうか。



元々身長は低い方で脚も短いのだけれど、やっぱり縮んだのだろうなぁ･････

リードで繋がれて散歩中の小さいワンコに吠えられた。ワンコにもバカにされたような気がし、踏み潰して蹴り飛ばしたかったけれど･････リードを握っている
飼い主のオバチャンが怖そうな人なので･････ガマンした。



一生懸命歩いているのに、いつの間にか背後から接近していた女性にヒョイと抜かれた。



日々弱ってきているのを自覚しているので悔しいなんて気力はとうに失せていて、ただただ遠ざかる元気の良い後ろ姿を眺めた。



何とか4キロ程を歩き、帰宅してトイレへ直行。
ファスナーを開き相棒を探すのだが･････指先に触れない。

もしかすると、ジェームスも縮んだの？

軽自動車フェア

閉店セールをしているスーパーと軽自動車フェアへ連れて行けとの御命令に従い運転席に座った。

夏用タイヤは僅かにクッションも良く燃費も上がる様に思う。

閉店セール中の洋品店売場は目の色を変えた女性でほぼ占められ、3割引きから半額の品物が並ぶ中を突き進むオンナ達の姿を土俵の外から眺めていたら、いつ選んだのかルンバとスリスリの手には数点の品物が握られていた。

軽自動車フェアが行なわれている港近くの施設に着いた時、急に始まった太平洋太鼓の演奏。



内臓に響くズンズンと云う大太鼓の音に腸が動き出したスリスリは屁がしたいと訴えた（驚）



展示施設が市の建物なので、各社の車が展示してあるだけで売買交渉をしてはいけない決まりがあるらしい。

私が興味を惹かれたのは軽キャンピングカー。350万円程で買えるようだ。
最早、老人の域に到達してきているので買わないけれど･････欲しい(笑)





展示している8社を巡るスタンプラリーに参加しているルンバは時々失踪する。

ダイハツのブースでは、鹿のキャラクターと並んで写真を撮れるようになっているのだが、私にも座れと指図するスリスリ。



どうやら撮った写真を拡散させる気でいたようで、危なく計略にハマる所だった。



私としては、鹿なんかよりダイハツのオネエサンと並んでなら笑顔になれたと思う。

子供の様に無邪気に笑って、抱きついて･････

オネエサンにお願いしてみれば良かったかなぁ･････