北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

ついに ラストラン

2019-03-31 18:12:33 | 日記

昨日凍える中、石炭列車を撮ろうと待機していたので風邪をひいたみいだ。
それでも外へ出るのは石炭列車を撮るためだ。



日陰を除いて雪はほぼ溶けているのに春採湖だけは未だ一面真っ白に凍っていた。風が強く冷たい。気温は多分0度ぐらいだ。





それでも石炭列車を撮る人がワンサカ押し寄せているのは、今日がラストランだからだ。

見慣れていた石炭列車だが、無くなると知った途端愛おしく思えてくる。



JRとは違いダイヤも石炭の積み込みに合わせるので見られるのは偶然だったのだが、最近は沢山押し寄せるカメラマンの為に積む石炭が少なくてもここ数日は14時「頃」に走らせることにしたようだ。

その14時頃になると至る所に車が停まり三脚が並ぶ。

震えながら待っていた主役は、昨日よりも10分程遅れて「ゴンゴン」と云う特徴ある音を響かせながら姿を現した。



スピードが少し遅く感じるのは、カメラマンへの配慮だろうか。

長く引いた貨車は花嫁のウエディングドレスのようにも思えてくる。
黒い色は哀しみの色だ。



「とても綺麗だよ」と心の中でつぶやきながら何度もシャッターを押した。

もう二度と鳴ることのない踏切のカンカンと云う音が、哀しくいつまでも響いていた。

日本で唯一残っている石炭列車を撮るために

2019-03-30 18:48:01 | 日記


今日は先日のリベンジだ。

石炭列車を撮りに、再び春採湖へ。

カメラを持った人が踏切を越えてどんどん石炭会社の方へ入って行くので、私もそれに紛れて初めて炭鉱会社の敷地内?へ入った。







「立入禁止」とは書いていないので、多分このエリアには入っても良いのだろう。

カメラを持っている人に訊いたら14時頃出発する予定だと云うので、一通り停車中の列車を撮ってから昨日寒い中耐えていた海沿いのポイントへ向かった。



海岸沿いに線路が通っているのだが、その至る所に潜む人達の姿。
少し離れた崖上の墓場にも車が見えるので、遠くからカメラで狙っている人がいるのかも知れない。

街中から海沿いを走る線路は、あの人気がある江ノ電に似ていなくもない。
不定期でも良いから観光路線にならないものだろうかと考えていた時、踏切の閉まる音が聞こえてきた。

その音にディーゼルモーターの特徴あるエンジン音が重なった。

鉄ちゃんへのサービスなのか、いつもより貨車が多く連結されているように思う。





次は弁天ケ浜の踏切で帰りの列車を撮るために待機。

こちらには遠くから踏切を通過する先頭車を撮ろうと通りに三脚を据えている人がいるので少し遠慮して、その死角に入った。





この線路が消えてしまう姿を想像した。





無くなったら線路跡を一度歩いて見ようかなぁ・・・・・
「ガタン、ゴトン」と云いながら。

似て非なるもの

2019-03-28 21:00:07 | 日記


「その時」は突然やってきた。

それは今月で廃線となる石炭列車を撮るために車の中で待機している時だった。

原因は分かっている。今処方されている抗生物質の副作用で弛んでいるのだ。

こうなってくると、石炭列車どころではない。
寒い中待っていた30分程の時間は無駄になるけれど、悲劇を生むよりは良い。

同乗していたルンバに「産まれそうだから帰る」と宣言してアクセルを踏んだ。



全てを理解したルンバは大笑いだが、それに応えている余裕は無い。

このガマンは産気づいた時のガマンとは違うのだろうか。
ギュッと締めるのに、それ程の違いは無いように思えるのだが。

車を飛ばしながら距離が近くて清潔な「産院」を探す。



どうもコンビニのは苦手なので目指すは・・・・・そうだ、図書館だ。

新築して間もない図書館はキレイで時々利用させてもらっているので館内での配置も知っている。

Pに車を置いてルンバと一緒にサササッと歩き無事に「出産」

水面から顔を出すほどの大きさだった。

オトコかオンナかって?
そんなこと知らねぇよ (-_-メ)

莉乃ちゃん

2019-03-26 17:40:52 | 日記


「今日の徹子の部屋は、HKT48の指原莉乃さんだよ」と言葉を残しニヤリと笑ってスリスリが出勤して行った。

今日のブログのタイトルを指原莉乃さんではなく「莉乃ちゃん」としたのは彼女自身が自分を検索する時、「莉乃ちゃん」で検索すると云っていたからだ。

「指原莉乃」で検索すると悪口も沢山並んでいるらしくて、いくらトップを走るアイドルでも知りたく無い見たくはない言葉が並んでいるのだろう。

検索ワードを変えて「莉乃ちゃん」にしたら自分を応援してくれている人の言葉がワンサカ出て来るのだろうね。

打たれるよりはナデナデして欲しい気持ちは痛いほど分かる。トップアイドルとは云っても彼女はまだまだ若い女の子なのだ。

実は70歳にもなろうと云うオッサンの私でも彼女の事が大好きだ。

美脚に触れたいとか、乳を揉みたいとかそんな不純な気持ちでは無く、イヤ、心の奥底に それも少しはあるかも知れないが、そうではなくて私が彼女を好きなのは、その人間性と云うかコメント力にある。

彼女にとっては黒歴史になるだろうが、あのオトコとの交際報道があった時、「もうしません、ゴメンナサイ」と泣いていた彼女が、後日インタビューを受けた時のコメントが忘れられない。



半ば嫌がらせのようなインタビューに泣いて謝罪すると予想していた報道陣を完全に裏切ったのだ。
「どんな男性が好み?」と云う質問に対して「口の固い人です」とハッキリ答えたのに一同唖然。そして大爆笑したのだった。

コイツ反省していないなぁ・・・・・と思う反面、本心をチラリと覗かせた嘘の無いこのコメントに突っ込み所を失くした報道陣までが一瞬で彼女の味方になったと思う。

彼女のソロシングル「意気地なしマスカレード」は私の車でも流すので家族は憶えてしまったことだろう。

4月28日で彼女はHKT48を卒業するのだが、司会も歌もこなし強い意志とコメント力を持つ彼女に、芸人を含めて芸能界は全てを奪われそうな恐怖を感じているらしい。

もちろん私だって彼女に期待をしている一人だ。

卒業後に消えていくアイドルが多い中で、「莉乃ちゃん」はきっと生き残るに違いない。

桜木紫乃さんの世界

2019-03-25 22:37:37 | 日記


直木賞作家で郷土出身の桜木紫乃さんが書いたラブレスを読んだ。



冒頭から暗いシーンが続き、これは私向きでは無いかもと思いながら読み進むうちにどんどん引き込まれていった。

歌が好きでバスガイドを夢見ていた少女が貧しい家庭の事情でその夢を断たれ、歌を捨てきれずに飛び込んだ演芸一座と行動を共にし、一座が解散した後の放浪。

子供を産み、オトコに裏切られ故郷にも背中を向けられた女がミシンを武器に懸命に生きる姿に涙腺が弛んだ。

意識が朦朧とする病室を最後に尋ねてくれたのは、ついに彼女とは世帯を持てなかったが彼女を本当に愛してくれた男だった。

横たわる彼女の手を握りボロボロと涙を流すその男の姿を見て、懸命に生きてきた彼女が本当は不幸では無かったのだと実感した人たち。

桜木紫乃の作品を読んだのはこれで3冊目。
もしかしたら最後の文章から書き始めるのではないかと思う程に、最後の数べーしに力が込められている。
暗く貧しい暗い世界に咲く愛を書かせたら勝てる作家はそういないと思う。

続けて「蛇行する月」を読んだ。



これは高校の同級生それぞれが卒業後に生きる様を描いているのだが、最後に最も貧しく病に倒れた女性に焦点が絞られ「私は幸せなんだよ」と云われて・・・・・

いや、これから先は先入観無しに、読むのではなく感じて欲しい。

彼女の描く世界は、私がこの田舎街に生まれたことを喜びに代えてくれた。

ただ彼女は男の大切なアレを「矢印」と書くんだ。まぁ矢印に見えないことは無いけれど、もしかしたら今までヒドイ男にばかりに逢ってきたのではないだろうか。
自慢じゃないけれど私の「矢印」は、どこまでも優しい。
頑張る時には頑張るし、時には腰が抜ける程に突き進む。

いや、「突き進んだ」と云い直した方が良いだろうか。
何しろ、過去のことだから・・・・・。