北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

幸せを感じた時

2015-09-30 21:17:22 | グルメ


昨日の続き

南富良野から樹海峠を越えて山部(やまべ)に下りると両側にはメロンの直売所が並んでいる。既に十勝地方の広々とした平野部とは異なり、周囲の山々を見るだけで盆地、上川地方に入っていることがわかる。
今日の目的地、美瑛や上富良野へ行くには布部(ぬのべ)の辺りから東9線の斜線道路を行くのが近道なのだが、寄ってみたい店があるので富良野市街へ車を進めた。

R38を通るたびに行列をチラ見して心残りが尾を引いたままで一度も寄ったことのないラーメン店がある。
新得で新蕎麦を食べて1時間余。まだ何か食べるには早すぎるのだが、昼時を大幅に過ぎているので行列が無ければ今日がチャンスかも知れない。

旅の途中では時間で食べるのではなく食べられるチャンスを外さないと云うのが鉄則だ。
腹が空いているとか満腹なんて言うのは意識の外に追い出す。

そしてその店を確認。暖簾は出ているし行列は無い。店舗横の3台しか停められないスペースに1台分の空きを発見し嬉々としてウインカーをあげた。

メニューのテッペンにあるのがお勧めと思えるので「支那そば」を注文。





私は滅多に醤油味以外は食べないので(魚介香る醤油)の文字に心が躍る。



スープを一口、二口・・・・・むむむ、良いかも知れない。
麺をすすり込んで・・・・おおっ間違いない。



しかし 本当に驚いたのはこの後だった。メンマが太い。噛み応えがあって旨い。

いやいや、さらに驚きは続く。チャーシューを持ち上げた途端 時が停まった。

な・・・・なんと、1センチ以上ある分厚いチャーシュー。それも2枚。
ハムみたいな適当な肉ではなく、何時間も煮込んで崩れる一歩手前の柔らかい肉にさらに火を通して焦がしてある。
この店の人気は このチャーシューにあるに違いない。

崩さないように そっと箸で摘み女性の唇に触れるような優しさで味わう。
おぉぉぉぉ、素晴らしい。

麺がいつまでも無くならないように念じながら、ついに最後の一口。
そして、幸せの時間は終わった。

鉄道員 (ぽっぽや) の町

2015-09-29 20:17:14 | 旅行


今朝は寒かった。7度だったらしい。
車中泊のクセで日の出と共に目が醒める。
しばらく布団の中で丸くなっていたけれど、諦めて起きた。



昨日の続き。

狩勝峠は、石狩と十勝の境にある峠で昔はSLが二台、重連でなければ越えることが出来ない難所だった。それが今では高性能となった車が坂道をスイスイ上がってホイホイ下る。



南富良野にある幾寅(いくとら)の駅は、あの健さんが「鉄道員 (ぽっぽや)」で
ロケした場所だ。



JR幾寅駅は、今でも駅名がロケで使った「幌舞駅」表示のままだ。
ホームの看板が「幾寅」になっている以外、駅舎には全て「幌舞」の文字。





幾寅駅では無いと勘違いしてしまいそうになるが、外壁の隅に遠慮気味に「幾寅駅」の看板が掲げてあるのが 大店に養子に入った婿さんのようにも思えて哀れだ。
「もう諦めて幌舞にしてしまいなさい」と余所者の私は思ってしまう。



駅前にも数軒 ロケに使われた建物が残っているのだが、「だるま食堂」なんて云うのは 今にもオバチャンがたてつけの悪い戸をガタガタと開けて暖簾を外へ出すように見える。
こう云う店のラーメンって温かくて旨いんだよね。







駅舎の中は小さな資料館だ。蘭ちゃんや長さんのサインの先頭に並んでいる健さんのサインは、沢山 沢山サインをせがまれたからだろうか、
インクが掠れてしまっていることが実直さと人気の高さを裏打ちしているように感じてしまう。





健さんが亡くなったなんて未だ信じていない私は、ホームで健さんのように空を仰ぎ、そして幌舞駅を後にした。(続く・・・・・)

プチ 車中泊の旅 十勝編

2015-09-28 21:12:48 | 旅行


数日ブログを休んだのは、プチ車中泊の旅に出ていたから。

勤労班がシルバーウィークで楽しそうにしている間、リタイア班は遠慮して自宅で静かにしていた。

でも、もうそろそろヨカンベぇと言うことで寝袋を積み込んで出発。



先ず目指すは帯広の豚丼。
旅の目的は食い物に景色と決まっている。

R38を走りトンネルを3つ抜けて十勝国へ突入。



豊頃(とよころ)でトラック軍団に先を抑えられたため国道から逸れて池田町へ。
横の畑では多分 ジャガイモの収穫作業。



例の症状が出たので目的地を池田ワイン城のトイレに変更して激走。
作業終了後、土産物を3組分仕入れた。誰にと決めたわけではないが、もしかしたら逢うかも知れない方への気遣いだ。



パークゴルフ発祥の町、幕別町(まくべつ)でR38に戻り今度こそ帯広の豚丼目指してトントン走る。

しかし、平日だと云うのに人気店の前には行列
行列嫌いの私は即諦めて目標を新得町(しんとく)の蕎麦に切り換えた。

ゲートボール発祥の地、芽室町(めむろ)を過ぎ やっとのことで新得町到達。
町民人気一位の蕎麦店へ行ったがシルバーウィークに頑張って営業した疲れが出たのか 定休日でもないのに臨時休業。

他の店は?・・・・・そうだ、国道沿いに「そばの館」があった。



これがドンピシャで既に新そばが提供されている様子。



一人旅の私は気兼ねすることなく一番高いのを注文。




さぁ、腹も膨れたし・・・・狩勝峠(かりかち)へ突入するぞぉ。(続く)

他人のハラ見て我がハラ治せ

2015-09-24 21:35:37 | ウォーキング


自宅から遠く離れたスーパーへ買い物に行った。

ついでにこのスーパーを起点としてウォーキングしてみようかと考えた。
この辺りは車で通過するだけで歩いたことがないので良い機会だ。




カメラを片手に長い坂道を上がり一生懸命歩いていて、姉の家が近くにあるので寄ってみようかと思った。

先月、病気の事を一切知らせずに入院、手術して退院した途端、私の正体を知っているブログ読者から伝言ゲームのように姉の所に伝わり、
「手術したってホント?」と私へ電話が入ったのだ。
せっかく心配かけないように ナイショで治療しようと思っていたのにブログに何でも正直に書いたのでバレバレだ。

本名は書いていなくても個人情報が筒抜けになった。

酸素マスクを付けてベッドに横たわる私の写真を見て仰天したらしい。

目の所にマスクが入っていても兄弟の目は騙せない。



姉の家へ寄ってみたら「何だ、元気じゃないの」と元気なのが悪いような言い方だ。

「痩せたみたいだね」と言われたが、そりゃそうだ ウォーキングはしていても経過観察中の病人なのだから。

それより驚いたのは義兄の腹。 完全に相撲部屋の親方だ。



横綱白鵬だって「ごっちゃんです」と挨拶してしまうような腹だ

「飛べない豚は ただの豚だ」と言うアニメの台詞が頭の片隅に浮かんだ。


とにかく夜でも早朝でも隠れて食って食って食いまくっていると姉が言うのだが、はち切れんばかりの腹なのに「食っていない、見たのか?」とトボケル義兄。

このブヨブヨの腹が証拠なのに 小食だと言い張る面の皮。
「食っている」と「食っていない」の応酬に ワンコもお手上げ。



見苦しい争いに分かれを告げ、再度ウォーキングを続け 休憩も含めて1時間20分歩いた。



自宅に戻っても、トドのような腹が目の前にチラつき、もう一度歩いて来ようと云う気になって高専裏を一周。

他人の腹を見て 我が腹を治そうと云う気になったのは まぁ収穫ではあった。

ウォーキングをサボりたくなった時には、あの腹を思い出すことにしよう。


旧道を通って十勝へ の続き

2015-09-23 21:00:15 | 旅行



昨日の続き

十勝のこの辺りには今では珍しくなったサイロも残っていて北海道らしい風景が見られる。






「ロランC」の巨大なアンテナが撤去されてランドマークが無くなり少し寂しい気もする。





路肩にあった原生花園の標識に誘われて海の方へ曲がってみた。







砂浜に出ると標識だけは立派だが、原生花園と言う程のものではなく草が密生した普通の海岸のように感じる。





野鳥を観察する人達や 多分 鮭狙いの釣り人だろう、一人で何本も竿を並べていた。私のカメラを気にしているので、もしかしたら密漁?
海を撮っているフリをして得意の隠し撮り。



一角には多分戦時中のトーチカと思われるコンクリートの塊があり、一瞬 時間がスリップした。



十勝太(とかちぶと) の集落を走行中、ラジオで釧路地方に雷注意報が出たことを知った。
こんなに良い天気なのに 雨になるのかも知れない。



だから国道経由で戻ることにした。

白糠(しらぬか)の海岸に出ると 海上に巨大な入道雲が見えた。
雷注意報は これが原因のようだ。



もう少し頑張れば帯広の豚丼だったが、雷に脅されて戻ったので昼飯は途中のスーパーで つい手に取ってしまった弁当。

何か 損したような気持ちで食べた。