北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

豊国神社 & 角があれば

2018-06-30 20:12:44 | 旅行
国立博物館の北にある豊国神社は、豊臣秀吉を祀っている。

一度徳川家により廃絶されたらしいが、明治天皇が再興したとのことだ。



この神社から東側へ一直線に駆け上がる道の先、阿弥陀ケ峰の山頂付近に秀吉は埋葬されているらしい。



神社の絵馬が瓢箪型と云うのも面白いが、宝物館内部が撮影可と云うのも珍しい。



そして皮肉なことに敷地を接して北側に方広寺が建っていた。



方広寺と云えば、秀頼が命じて鋳造した鐘に記した「国家安康」「君臣豊楽」の文字に家康が難癖を付けて、大坂冬の陣、夏の陣と豊臣家と徳川家の戦いにつながっていく歴史は有名だが、その鐘がそのまま存在していることに驚いた。





そして その歴史的な部分を探しやすいようにマーキングされていることにも驚いた。



沢山ある漢字の中から「国家安康」と「君臣豊楽」を探し出すのは大変だと思うけれどサービスし過ぎと違うのかなぁ・・・・・

まぁ、余計な時間を取られなかったので有難くはあったけれどね。

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前回、東北海道を案内した時、「熊には逢いたくないけれど、鹿とキツネとリスが見たい」と云っていたのに、どれにも出会えずガックリ項垂れて帰って行ったT子さん。

博物館に展示してある剥製には興味が無いようでスルーしていた。

車に戻って、炭鉱のボタ山を見せ坂を下っていたら急に叫んだT子さん。

道路脇を確認したら住宅地なのに立派な角を誇示した雄鹿が数頭と雌鹿が路肩の草むらで何かを食べていた。







雄に興奮した彼女は車から飛び出してカメラを構えた。



ハンドルを握っている人間のオスよりも鹿の雄に興奮したと云うことだ。





人間のオスとしての存在感の無さを感じてしまい、何か悔しくてね。
奈良の遷都クンみたいに角があれば・・・・・

あっ、あった・・・・・1本だけだけれど。

祇園社から二年坂へ & 北海道人が感じる沖縄と云う言葉の威力

2018-06-29 20:23:51 | 旅行
祇園から八坂神社の辺りは、「ブラタモリ」で観たばかりだ。
四条通りから祇園社と呼ばれた八坂神社の石段を上がる時はタモリの心境で振り返って四条通を眺めた。









境内には、本殿を囲むように厳島社、刃物社や美御前社などの末社が並び、祇園の芸妓、舞妓の信仰が厚いことが窺える。

昔、郷ひろみと噂された「佳つ乃」のことを思い出した。



南楼門から出て秀吉の正妻、ねねが晩年を過ごした高台寺を通って八坂の塔を周り二年坂へ。









清水寺まで上がろうかと思ったが人の多さに嫌気がさして途中で脇道へ逸れた。



京都の道は不思議で、自転車がやっと通れるかどうかの狭い路地の向こうにも住宅地がある。





色々な驚きを感じながら五条大橋へ。



牛若丸と弁慶が出逢った橋の欄干へヒョイと飛び乗ってみたい気もしたが、
それどころでは無い差し迫った事情が出てきた私は五条通を西へ急いだ。

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沖縄からのT子さんと一緒に遅い昼食後、あまり遠出も出来ないので私が時々ウォーキングする春採湖へ連れて行った。

昔、冬に彼女を連れて来たことはあるのだが、今回は雪が無いので違う雰囲気を感じ取ることだろう。



遊歩道脇にウジャウジャとある大きな蕗に歓声をあげるのは北海道民では無い証拠だ。











1キロ程歩いて5時10分程前に博物館の前に到着。
多分、10分後には閉館だと思うけれど行ってみようかと提案し受付へ行ったら「10分後に閉館です」と困惑した表情。
公務員は、勤務時間を厳格に守るので諦めようかと思ったのだが、奥の机に居た男性が出てきて「どちらから?」と尋ねるので「沖縄です」と答えた途端、目を丸くして「そんな遠くから・・・・・少しなら閉館を遅らせますので入って下さい」と特別に許可を頂いた。

「できるだけサッと周りますので」とお礼を言って入館。



クマやキツネ、鹿などの剥製をチョンチョンと見て、アイヌの民族衣装の前で熱心に見入るT子さんを急がせ、人気エリアにある丹頂の剥製を見せて丁寧にお礼を言って博物館から出た。



それにしても「沖縄」の威力は北海道では絶大だ。

公務員の心も動かすのだから、オッパイ星人で年金ボケしている私なんかはチョロイもんだろうなぁ。

平等院鳳凰堂 と ウキウキ北海道

2018-06-28 19:50:56 | 旅行
京阪で宇治駅へ着いて少し歩いていたら「大」の気配。平等院よりは近くにある源氏物語ミュージアムへ行って「オシゴト」をすることにした。

源氏物語には全く興味は無いが改築されたピカピカの建物に入り料金を払ってトイレへ直行。



そこで驚いた。
建物は立派に改築しトイレも新しくなったのにウォシュレットではない。

これが木製の和式なら、トイレにまで源氏を感じさせたかったのかとも思ったが普通の洋式なので意味がワカラン。
トイレでケチるなとK門様もお怒りだ。

まぁ、何とかスッキリした気持ちで宇治橋を渡り平等院の表参道へ。









平等院鳳凰堂は、数年前に家内と来たばかりだ。









その上、テレビでは「ブラタモリ」にも登場していたので感激が薄い。

気に入らないのは、奥にある宝物を展示している鳳翔館。
「ブラタモリ」では細部まで撮影させていたのに、ここは撮影禁止だ。



テレビ局は、かなりの金を払ったのだろうか?
いや、あのNHKがそんな出費をするはずが無いと思うのだけれどね。

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霧の中を釧路空港へ到着した沖縄のT子さん。
スーツケースから上着を出して重ね着すると、既に車に乗る前からウキウキ ルンルンだ。

車窓から景色を眺めていて 急に「あっ、そこ」と叫ぶ。

これは「ウッフン、あっ そこぉ❤」とは違う。

良い撮影ポイントがあったから「止まれ」と云う命令だ。



女王様の声に逆らわず後続車を確認し、急停車。



一眼カメラを持って飛び出た女王様は、「あっ、そこ」の場所まで歩くので私も車を後退させて追いかける。



襟裳岬で一緒に泊まった時に「あっ そこぉ❤」が待っているかも知れないので、とにかく今は女王様の御機嫌を損ねないように、下男として従順に頑張らなくてはと自分に言い聞かせた。

醍醐寺 + マイフレさんがやって来た

2018-06-27 18:23:23 | 旅行
どうも久しぶりです。
休んでいた理由は後半に書きますので、先ずは前回の続き、醍醐寺からです。




秀吉が醍醐の花見を催した醍醐山の麓、下醍醐と呼ばれる一帯にに広がる伽藍は、ゆとりをもって建てられている。



仁王門を通ると醍醐寺の本尊である薬師如来が安置された国宝 金堂と鐘楼があり、その対面には京都府下で最も古い木造建築物と云われる見事な五重塔(国宝)が建っている。







少し奥へ進むと五大明王を本尊とする不動堂。





そして、その先には祖師堂と観音堂とがある。







御朱印は、その観音堂で授けられると云うので順路に従って建物の裏側へ周り入堂してみて驚いた。

最近は御朱印ブームとかで外国人も御朱印帳を持ち歩いているようだが、観音堂の中は大評判のラーメン店並に大行列。

せっかく来たのだからと行列に加わったが、なかなか進まない。
先を見るとツアーで来ている人の分だろうか、ガイドさんが束で御朱印帳を抱えてカウンターの上に積み上げている。



一生懸命筆を動かしているお坊様は3人。
決して手抜きすることなく黙々と筆を動かし、書き終えるとガイドさんが慣れた手つきでテーブルの上に少しずつズラして並べ、それへ別のお坊様が御朱印を次々と押して完成。

何か厳粛な中にも大阪のタコ焼き店的な要領を見ているようで少し可笑しかった。



桜が咲く中、秀吉配下の大名が競うように茶店を作り秀吉を接待したらしいが、その半年後に秀吉はこの世を去った。

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私の最も仲良しマイフレさんが沖縄からやって来た。

バツイチの彼女とは、もう何回も逢い もう何回も車で東北海道を一緒に周っているのだが、「知床と襟裳岬は遠過ぎるので無理」と云っていたのに今回は「一緒に宿泊しても良いから襟裳へ行きたい」とのこと。

(一緒に泊まるなんてダメだよ・・・・・) と思いながらエヘラエヘラして、「それなら襟裳岬へ行こう」と返事してしまった私。

釧路空港は濃霧。こんな中でも飛行機が下りられるのは電波誘導があるからだ。



音はすれども姿は見えず。
「ねぇ、見える?」とメールが来た時、薄らと彼女の乗った機体が誘導路から姿を現した。



到着ロビーのガラスにくっつくようにして彼女の姿を探したが、見つけたのは彼女の方が先。
飛び跳ねるようにしてガラスの反対側に駆け寄って来ると久しぶりの笑顔が弾けた。
ガラスが無ければ、そのままハグする勢いだ。

これが楽しい楽しい、そして少しキツイ一週間の幕開けだった。

醍醐寺 三宝院

2018-06-22 07:49:44 | 旅行
京都の伏見にある醍醐寺は、豊臣秀吉が晩年に花見を行ったことで知られている。
平等院へ行こうと地図を見ていて、目に留まったのがこの醍醐寺。

だから少しだけ迂回するような気持ちで途中下車したのは良いのだが、方向がサッパリわからない。

バス停を見つけて行先を確認して何とか乗車したバスはコミュティバスとか云うやつでICOCAが使えないと表示されていた。
コミュティバスと普通のバスの違いが判らないが、あのテレビで太川陽介とエビスが時々乗っていたやつだ。

小銭を掻き集めて無事に醍醐寺前で下車。



境内入口にある塔頭の三宝院が有名らしいので入ってみたのだが、これが大正解。



唐門は五三の桐を挟んで菊の御紋。多分勅使門として作られたのだろう。



室内は撮影禁止だが、庭が素晴らしい。



有名な作庭家が「どうだぁ」と作った庭を色々見てきたが、この三宝院の庭には遠く及ばない。



半日でも座って眺めていられる程に飽きない美しさがある。



どうやら豊臣秀吉が「醍醐の花見」に際して自ら基本設計をした庭らしい。



やっぱり秀吉さんは、只者ではない。

感激していたら、係の人が奥にある四角の石が歴代の武将に引き継がれたことから「天下の名石」と云われる藤戸石だと教えてくれた。



とにかく凄い。
三宝院の庭園は是非一度見て欲しいと思った。