北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

車中泊の旅・・・・根来寺から高野山へ

2017-04-30 22:33:54 | 旅行


信長、秀吉の時代、鉄砲を駆使した巨大な勢力 根来衆の本拠地だった根来寺へ行った。



今は寺域もかなり縮小してしまったが、兵火を免れた国宝の多宝塔を眺めて戦国時代の根来衆、雑賀党の息吹を感じた。




我が家は真言宗だ。月に一度お経をあげにくる お坊さんから「是非高野山へ行ってみて下さい」と云われたので、それ程信心深くはないけれど行かねばならない。

真田幸村が幽閉されていた九度山を抜けて車は山道へ入った。
カーブだらけの道を どんどん 嫌になる位走っても高野山は まだ先のようだ。



その内、路肩に634メートル地点の表示。つまりスカイツリーの高さを越えたと云うことだ。

雲は下になり気温も下がってきた頃、やっと大門に到着した。



弘法大師様も とんでもなく高い山上に寺を作ったものだと思うのだが、大日如来を感じるためにはここが最適だったのかも知れない。

高野山には、何カ所か駐車場があるが全て無料。何かする度に金をとられる色々な寺院とはエライ違いだ。



伽藍の配置が広範囲なので、大変だが 一応信徒である私は神聖な建物を一つ一つ拝み、写真を撮って歩いた。











「奥ノ院には絶対に行ってみて下さい」と云われていたので寺域の一番奥にある駐車場に車を移動して参道へ入ってみたのだが、奥ノ院は広大な墓地の奥にあるようで、沢山の人に混じって奥へと進むのだが 古寺は好きだが墓地が苦手な私は あまり楽しくはない。

周りの立派な墓標はヤクルトとか東洋ゴムとか一流企業の名前がズラリ。
これは墓と云うより供養塔のようなものなのだろう。

最初新しくて墓碑銘も読めていた墓が奥に進むにつれてどんどん古くなり苔むして墓地感が強くなっていった。

中には戦国武将の名前が入った墓もあったが、その最奥に奥ノ院がありお経をあげている声が響いていた。

私は一応「奥ノ院まで来たよ」と云う事実を残して サッサと元来た道を辿り
車に乗って雲の下にある俗界へと戻った。

車中泊の旅・・・・千畳敷、南方熊楠記念館

2017-04-29 21:50:59 | 旅行


千畳敷は人で溢れていた。



足場の悪い所で足首を捻って骨折したことのある私は、無理をしないでズームで写真を撮ることに専念した。






南紀のハイライトと云えば やはり円月島だろうか。道路沿いのパーキングから島を眺めた。




しかし南紀で、私の最も関心があるのは 世界的な粘菌学者として有名な南方熊楠の記念館だ。



近くに景色の良い番所山公園があるのに、それを無視して逸る心は一気に坂道と石段を上がり ついに到達した南方熊楠記念館。





建物は建て替えられたようで真新しくピカピカで花が飾られていた。



しかしここも撮影禁止で気落ちしたのだが、偉大なる南方熊楠先生は、若い頃他所で見た本を撮影でもしたかのように記憶し、自宅へ戻ってから挿絵も含めて全部手書きで復元したと云う才能の持ち主なので、私もそれに倣ってみようかと老いた脳をフル回転させてみた。

生物学者でもあった昭和天皇が、近くの神島へ上陸された際に熊楠翁は出迎えたと云う。



大きなキャラメルの箱に沢山の粘菌等のサンプルを入れて差し出したと云う出来事は有名で、私の目には嬉しそうにキャラメルの箱を抱いた笑顔の昭和天皇の姿が今も見えるような気がするのだ。



記念館の屋上から見える神島は、お二人の強い親交を物語っているように輝いていた。



後に昭和天皇が白浜町に行幸された際、雨に煙る田辺湾を見ながら熊楠のことを想い



「雨にけふる神島を見て 紀伊の国の生みし南方熊楠を思ふ」と詠んだのを知り、碑の前で しばし胸を熱くした。

車中泊の旅・・・・三段壁

2017-04-28 23:40:16 | 旅行

串本を出て「道の駅 すさみ」で車中泊をした。

新しい駅で過ごしやすかったことは覚えているのだが、翌日 白浜の三段壁へ向かった途中の記憶があまりない。

だから一気に高速を通ったのだろうと思ったのだが、途中の道の駅で撮った写真があるので一般道を通ったのは間違いないようだ。



もしかしたら眠気が出てきて周りの景色なんか見ずに、大音量で音楽を流し絶叫しながらハンドルを握っていたのかも知れない。

とにかく無事に三段壁には着いていた。





エレベーターで洞窟へ下りると波の打ち寄せる音が響き渡っていた。





不思議なのは崖に打ち付けられている足場だ。







これは何に使うのだろうと不思議に思いながら訊かなかったと云うより訊けなかったのには理由がある。

受付からエレベーターガールから 女性職員がとにかくモデルのような美人揃いなのだ。



ピッチピチのスカートの下は、多分ラインが出ないようにチーバックとか云うヤツに違いない。

だから照れ屋の私は 妄想に負け、まともに視線を合わせることができず、1300円も払ったのに 洞窟で写真を撮った後は、下ばかり向いて波の音だけを聞いていた・・・・・この部分、嘘です(笑)。

車中泊の旅・・・・橋杭岩、海金剛

2017-04-27 21:41:02 | 旅行

橋杭岩は弘法大師の伝説が残っている場所だ。

その橋杭岩には駐車場が無いので、近くのコメリとか弘法湯温泉の駐車場をチラッと借りて歩いて見に行くしかないと思っていたのだが、
何と立派な道の駅が出来ていて大助かり。



しかし、それが満車で行列が出来る程の大盛況だ。
空きを見つけてサッと停め、ルンルン ウハウハで この奇岩を撮りまくった。









ここまで来たら大島へ渡ってみなければならない。
行きたかったのは、海金剛と呼ばれる絶景ポイントだ。



くしもと大橋を渡り標識に従って駐車場に到着。
そこから波の音を聞きながら5分程歩いたら崖上の展望台に着いた。









鋭く切り立った岩礁に打ち寄せる波の音がBGMとなって心を揺さぶった。
ここは、かなりのお勧めポイントだ。





少し歩いた岬の反対側にも展望台があり、そこからの景色も最高だ。




くしもと大橋を戻りT字路をもと来た方へ右折してしまったが、ここを左折したなら本州最南端の潮岬だったのに、土地勘が無いと云うのは悲しいことで、後になって知り、地団駄を踏んだ(涙)。

車中泊の旅・・・・熊野那智大社

2017-04-26 21:22:17 | 旅行


熊野三山の最後の一つ、熊野那智大社へは熊野本宮大社から熊野川沿いの道を35キロ戻り、今度は那智川沿いの道を上がる。

熊野詣での道、熊野古道は至る所をウネウネと這っているが、その内でも有名で駐車場もあって便利なのが「大門坂」だ。



この地点までバスで来て、無料の杖を手に熊野古道の面影を最も色濃く感じられると云う この大門坂の石畳をエッチラオッチラ上がり
那智大社へ汗を少し滲ませて参詣するのが人気のようだが、坂道が嫌いな私は写真だけ撮ると車に引き返した。





那智大社への道は急勾配で古道を歩かなくて良かったと思いながら駐車場へ車を入れたのだが、実際にはここから社までが大変な苦行だった。

どこまで続くか先の見えない石段をヒーヒー上がっていたら、休み休み上がっていた お婆ちゃまと一緒になった。



「500段あるらしいよ(実際には470段余)」と教えられて腰が抜けそうになったが、お婆ちゃまより 少し若い私は頑張って 頑張って足を進めた。



松本城や犬山城へも上がったし、日本一高い日御碕灯台へも上がった。
それに数日前に竹生島の石段を制覇したと云うのが自信につながっている。



何とか無事にゴールして御朱印を頂き青岸渡寺や那智の大滝も拝したのだが、何とここまで車でも上がれるようで駐車場があった。





どうやら有料道路を通るとここまで来られるらしい。



しかし、この苦行を終えたばかりの私には、達成感と清々しさが宿っていて、車で上がる人をズルイとか羨ましいと云う気持ちにはならなかった。











人間としても 少し成長した私は笑顔で駐車代500円を払い熊野の澄んだ空気を胸いっぱいに吸うと清らかな気持ちで静かに山を下った。