
何故かいつもより2時間も早く目覚めた。
直前まで見ていた夢の私は、美味しいと噂のパン屋の店内を歩き回っていた。
市内のパン屋は、大体制覇したので、この夢に出てきた店は、きっと帯広の あの有名店に違いない。
数日前に検索したばかりだから、電話番号や住所も何処かに控えてあると思う。そんなことをしていたから夢に出てきたのだろう。
いつもより軽い足取りで降りてきた私を見て、「何処へ行くの?」と既に何かを察しているルンバ。
顔も洗わず「パン買ってくる」と私。
外出着に替えて「帯広の ま●●パンへ行ってくる」と付け加えたら、「本当なの、嘘でしょう」と目を丸くするルンバ。
そりゃそうだ。数キロ先のスーパーや病院へ行くのがやっとの私が120キロも離れた帯広のパン屋まで行けるはずがない・・・・・と私も思っているのだから。
洗濯途中のルンバを置いて「気分 悪くなったら戻ってくるから」と云って車に乗り、ナビに●●パン店の電話番号を打ち込みアクセルを踏んだ。
高速道路に乗るのは1年ぶりだろうか。
ACC(オートクルーズ コントロール)のスイッチを入れようとして もたつく。
ハンドルに付いているスイッチを3つ順番に押せばオンになったはずなのに・・・・・・どれだったっけ。
記憶をまさぐり、数回のチャレンジで定速走行がオンになり、前車との車間距離を自動でとり車線から外れそうになるとハンドルが微調整して車線に戻してくれるようになった。
トンネルへ入ると自動でライトが点き、トンネルから出ると消える。
だから片手運転で鼻歌まじり。アクセルを踏み続ける必要もないし便利になったもんだ。
ただ、最近流行の? 逆走車には気を付けなくては・・・・
車は素直にナビ様に従って道を間違えることもなく、無事に●●パン店へ到着。
バン工場と店舗とが併設しているのでPには既に車が沢山。店内にも人がウジャウジャ。
「お勧めは、どれですか?」なんて訊く余裕がない。体が勝手にどんどん進んで気になるものをホイホイトレイに入れて、そのまま会計へ直行。
いやぁ、凄い人気だわ。俺は一体 何を買ったのだろう…。
さて、帰ろうか。
えっ、帰る?
また120キロを戻るの?
マジかぁ‥‥