「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

ファミ劇太陽放送6/25=鮫と殿下、どん底だからこその友情/その傷ついた少女を山さんは捜査で救えるのか?

2019-06-24 22:46:26 | ファミ劇日誌
さて、6/25のファミ劇太陽放送です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 ジーパン編


6/25(火)
17:00~18:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#67
ファミリー劇場HD(CS)


6/25(火)
18:00~19:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#69
ファミリー劇場HD(CS)



第67話 48.10.26 オリの中の刑事 (殿下・鮫やん)

セミレギュラー(SP):藤岡琢也
セミレギュラー:平田昭彦

ゲスト:明石勤 加藤眞知子
 加藤和夫 福田トヨ 香川リサ
 石光豊 国井正広 大宮幸悦

脚本:市川森一
監督:竹林進

殿下が城北署に連行された。
表向きは任意出頭の形になっているが、実は殺人未遂の容疑者としてだった。
ヒ素入り最中を食べ病院に担ぎ込まれた女が、意識がなくなる寸前に最中は殿下に土産としてもらったものだと云っていたのだ。
女は殿下の友人で病院に入院してる藤沢修の妻・裕子だった。
城北署では、かつてある事件で犯人に不意打ちをくらい、視力障害になったとき、殿下がまさに杖になって犯人を共に捕まえたという恩を感じるゴロンボの鮫の異名をとる鮫島が事件担当を買って出て、七曲署と城北署の板挟みになりながら真犯人捜しに奔走する。
しかし、ホシと睨んだ藤沢には完全なアリバイがあり、事件のカギを握っている裕子も、刑事たちの戦いもむなしく息を引き取ってしまった。
鮫島は、藤沢と看護婦の横井光枝の関係が怪しいと睨み、自分のクビをかけて大博打を計画する。
既に死亡してしまった裕子が回復し、自宅に戻ったことで、全てが明らかになると病院の藤沢に電話を掛けたのだった。
密かに病院を抜け出し自宅へ戻った藤沢は、寝室に裕子が「寝ている」ことを認めて・・・・。

ボスの旧友である城北署の鮫島(鮫やん)が再登場。本来は一回こっきりの登場の予定が、殿下の性格設定を盛り立てる為に登板となった本作は、殿下が容疑者で鮫やんが取り調べるという不条理な展開、さらに殿下をその罠にかけたのは友人という、殿下にとっては踏んだり蹴ったりの物語・・・。
さらに西山署長と城北署の署長はバチバチのライバルという上乗せもあり、そして鮫やんの思い切った「非人道的」計画で、鮫やん自身が生命の危機に陥り、最後には左遷と相成り・・・まったくもって、救いようのない話ではありますが、その危機から何とか脱した二人が、その友情が、それ自体は救いとして光る名編です。



第69話 48.11.09 初恋への殺意 (山さん)

ゲスト:稲垣光穂子
 沢まき子 目黒幸子
 家弓家正
 石井麗子 山田禅二 亀井和子 加藤茂雄
 松宮五郎

脚本:鎌田敏夫
監督:児玉進

「夫が妻を殺害」する事件が発生、証言したのは目撃者である高校生の娘・京子であった。
夫は行方不明であったが、京子は京子でその夜はどうやって帰ってきたかわからないぐらい泥酔して家に帰り、怖い夢を見たと思って目が覚めたら、父親が母親を殺していたのだという。しかし、本当は泥酔した京子が真犯人たちに殺人事件の現場のスライドを繰り返し繰り返し見せられていたのだ。
そうとは知らない七曲署では、早速夫を有力容疑者として全国指名手配するが、数日後新潟の海岸に溺死体で浮かんでいるのが発見された。
自殺と見られたが不思議な事に死体の足の指には凍傷の跡があった。事件は一応解決したが、山さんはこの事件に異常なほど関心を示した。父親が母親を殺すはずがない信じている娘の為に何とかしてやらねばという思いで、ひとり捜査を続けるのだった。
そんな時、福富という男が現れ、死んだ母親の情事の相手として名乗り出た。働きの無い亭主をかかえて苦労している女の為に時には金を渡していたという。
一方、殺人現場の家が人手に渡ることになったが、その中から偶然被害者宛ての某省次官の森岡という男の高校時代のラブレターが発見された。
20数年前の初恋の人の手紙を大切にしまい続けていた女が、単に金目当てで行動するだろうか・・・・。
しかも、福富のアリバイを証明しているのは、その森岡の妻・悦子だった。
福富はかつて悦子の父の書生だったこともあり、又、森岡は近々選挙に出るという噂があった。
事件をめぐる奇妙な人間関係、さらに福富が製氷会社も経営していることを突き止めた山さんは、夫の自殺体にあった凍傷の跡を重要視し、ある賭けに出る。

非常に込み入った話のように見えますが、シンプルな嫉妬とその愛情を非情に利用した真犯人、本当に誰が悪かったのか?というところで、混迷を極めているところが、鎌田さんホンならではというところでしょうか。
さらに鎌田さんは山さん像を掘り下げたという点でも功績を誇って良いと思います。
#41に続く本作は、今度は山さんの生い立ちに触れます。
山さんはなぜフェミニストなのか、その辛い過去が語られます。

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